茶道具イメージ

茶道具には、茶道で使用する茶碗、茶釜、水指、急須、香炉、茶筅などの種類があります。

いずれも江戸時代など年代が古い品物や有名作家による作品の場合は高額買取りとなっています。その多くは10万円以上、中には100万円を超える品物もあります。

コレクターからも人気の骨董品ジャンルなので、買い手がつきやすい特徴もあります。

このページでは茶道具の種類と価値をまとめています。

茶道具の一覧

お売りになりたい茶道具の買取価格を下に載せておりますが、時期や売る場所によって金額が大幅に変わることがありますのでご注意ください。

確実な買取価格をお知りになりたい方は、プロの鑑定士が無料で査定してくるサービスがある以下の業者などに確認してみてくださいね。

※上記をクリックすると、その項目に移動するようになっています。

茶道具の買取価格と相場の一覧

【三島茶碗】の買取価格と相場
三島茶碗 室町時代後期に朝鮮から伝わった高麗茶碗になります。当時の三嶋暦の刊行本の文字に模様が似ていたので、この名称となりました。デザインはシンプルで、薄いグレー地にヘラなどでつけられた比較的簡素な模様がついています。

当時の茶人から大変人気があったそうです。買取価格は20,000円から100,000円程度となっています。

【九谷茶碗】の買取価格と相場
九谷茶碗 江戸時代、加賀藩により窯元が作られた九谷焼の茶碗になります。一度衰退しますが製造技法を研究して復活しました。5色の色を用いて色鮮やかなデザインが施されていることが特徴です。

買取価格は1,000円から20,000円程度となっています。絵付が豪華で美しいため、大皿だとその美しさがより映えます。

【備前茶碗】の買取価格と相場
備前茶碗 岡山県備前市で作られた焼き物の茶碗になります。絵付けはせず釉薬も使わずに焼く点が他の焼き物とは大きく異なっています。そのため土の質感がそのまま容器に表現されています。

焼きの最中に炭の位置によって容器の色付きが変わり、個々に模様がついて味になっています。買取価格は20,000円から300,000円程度となっています。

【古伊万里茶碗】の買取価格と相場
古伊万里茶碗 伊万里焼の製造時期が、室町時代・江戸時代になる種類を古伊万里(こいまり)といいます。佐賀県の有田地域で作られましたが、伊万里港から積み出されたためにこの名称となりました。

買取価格は数千円から100,000円前後となっています。江戸時代には素地や釉薬が試行錯誤され、様々な色の素地や模様が作られました。

【楽茶碗】の買取価格と相場
楽茶碗 楽焼はろくろを使用せずに手で形を整えて作る焼き物になります。安土桃山時代の豊臣時代に製造が始まったとされています。千利休ら茶人が好む形状や厚みになっていました。

買取価格は1,000円から200,000円程度となっています。おおまかに色合いは「黒楽」「赤楽」に分類されます。

【瀬戸茶碗】の買取価格と相場
瀬戸茶碗 鎌倉時代の頃より作られていた瀬戸焼の茶碗になります。時代が古い古瀬戸は土の風合いを重視した素朴なデザインで、価値が高くなっています。

買取価格は1,000円から100万円以上となっています。瀬戸物と言われるだけに種類は非常に多く、人間国宝の作品だと高額買取りとなります。

【白磁茶碗】の買取価格と相場
白磁茶碗 もとは大陸で作られ、朝鮮白磁として日本へ伝わりました。白色の粘土に色のない釉薬を使って焼き上げます。名称の通り真っ白な茶碗となります。

少し青味を帯びたものは青白磁となり、価値が高くなります。買取価格は1,000円から150,000円程度となっています。

【益子茶碗】の買取価格と相場
益子茶碗 栃木県益子町で作られる焼き物の茶碗になります。益子焼は日用品向けに作られていましたが、徐々に高級な焼き物が作られるようになりました。

色の使用は抑えられていて、比較的質素なデザインとなっています。買取価格は数千円から150,000円程度となっています。

【織部茶碗】の買取価格と相場
織部茶碗 美濃で作られた焼き物の一種になります。安土桃山時代の豊臣秀吉の時代から製造が始まりました。特徴としては柄や模様が施され、主に緑色の釉薬で色づけされたものが多くなります。

他の産地の茶碗に比べてデザインを楽しめる茶碗と言えます。買取価格は10,000円から200,000円程度となっています。

【萩焼茶碗】の買取価格と相場
萩焼茶碗 山口県萩市の焼き物茶碗になります。江戸時代初期に毛利輝元によって始められました。当初は朝鮮の技法を用いていました。

使用していくうちに容器の色合いが変化して風合いが良くなるため、茶人に愛用されていました。買取価格は10,000円から300,000円程度となっています。

【黒楽茶碗】の買取価格と相場
黒楽茶碗 安土桃山時代に生まれた、ろくろを使わない焼き物になります。通常工程では素朴な土色になりますが、急冷工程を入れることで一気に黒色へ変化します。

買取価格は数千円から400,000円程度となっています。名のある陶芸作家の作品であれば価値は高くなります。

【急須(鉄瓶・銀瓶)】の買取価格と相場
急須(鉄瓶・銀瓶) 煎茶道で使用される急須になります。陶磁器製、鉄製、純銀製、また純金製まで素材の種類があります。陶磁器でも各地の伝統工芸品であれば価値は高く、鉄であれば南部鉄器は価値が高くなります。

買取価格は50,000円から100万円程度となっています。純金の場合はさらに数倍高くなります。

【扇子】の買取価格と相場
扇子 扇子は茶道のアイテムとして使用されていました。本来の仰ぐ目的では使用せず、扇子に詩を書いて相手に渡したり、自分の扇子は茶室を出るまでそばに置いておくマナーがありました。

骨董品としての価値があるものであれば、買取価格は20,000円から200,000円程度となっています。

【棗】の買取価格と相場
棗 茶道で用いる薄茶入れの容器になります。安土桃山時代の茶人、津田宗及が初めて使用した記録があります。当初は単なる黒漆塗りの容器でしたが、徐々に装飾が施されて見た目が豪華になっていきました。

買取価格は30,000円から500,000円程度となっています。見た目のよさから鑑賞目的で置物にする人も増えています。

【棚】の買取価格と相場
棚 茶道の棚は、茶器を収納するために使用します。一般的な食器棚のような扉はありません。形状も様々で、二重棚、好文棚、糸巻棚などがあり、天地板は四角や円形、扇形、三角などタイプがあります。

骨董品としては安価なものもありますが、漆塗りや装飾が豪華な伝統工芸品は価値が高くなります。買取価格は数千円から5万円程度となっています。

【水指】の買取価格と相場
水指 茶筅、茶托、茶碗などを洗うためや、釜に水を足すために水を溜める容器を水指といいます。通常は深さのある容器ですが平水指、細水指という形状もあります。

数百円程度の安価な物もありますが、骨董品の価値があるのは伝統工芸の焼き物、陶芸作家による作品になります。その場合買取価格は5万円から50万円程度となっています。

【煎茶道具】の買取価格と相場
煎茶道具 煎茶や玉露を扱うお点前を「煎茶道」 といいます。抹茶のお点前とは異なり、急須を使って茶葉に注ぐ形式になります。急須、鉄瓶、茶合、茶托、茶入れなどが煎茶道具になります。

買取価格は伝統工芸品であれば数万円から10万円程度となります。急須が純銀製であればそれだけで10万円以上になることがあります。

【茶入】の買取価格と相場
茶入 濃茶を入れる容器になります(薄茶の容器は棗になります)。千利休の時代の茶道は濃茶で行いました。形状には肩衝・文琳など数種のタイプがあり、瀬戸焼や美濃焼などの伝統工芸産地の違い、また大陸から来た唐物茶入もあります。

買取価格は10,000円から150万円程度となっています。伝統工芸品など骨董品としての価値があれば1万円以上、人気陶芸作家の作品だと100万円以上となります。

【茶托】の買取価格と相場
茶托 茶碗を置くための、コースターのような受け皿になります。敷く目的の茶托も茶席を彩る道具であり、茶碗を引き立てる役割もあります。

数千円程度の品物もありますが、伝統工芸品や作家ものは買取価格は10,000円から300,000円程度となっています。

【茶杓】の買取価格と相場
茶杓 茶杓(ちゃしゃく)は「さじ」のことで、容器にある抹茶を移す際に使用します。昔は茶会の度は新調していたため、古いものは少なくなっています。

小さな茶道具であり、骨董品としての価値が高いのは茶匠の書付があるものや江戸期のものになります。買取価格は数千円から100万円程度となっています。

【茶筅】の買取価格と相場
茶筅 茶筅(ちゃせん)は、茶碗に抹茶とお湯を入れ、かき混ぜる際に用いる竹具になります。茶筌とも書きます。茶道具の中でも消耗品であるため、茶碗のような年代物はありません。

買取価格は数百円から5,000円程度となっています。一般商品では価値は低いですが、作家の作品であればその作家によって1,000円以上となっています。

【茶釜】の買取価格と相場
茶釜 お茶用のお湯を沸かす釜になります。茶道具の中でも大きく重量があり、茶席を雰囲気を決める役割もあります。炉の上に設置してお湯を沸かす炉釜と、風炉(ふろ)に設置する風炉釜のタイプがあります。

耐久性があるため江戸期のものも多数現存しています。買取価格は20,000から20万円程度となっています。純銀・金製なら100万円以上の品もあります。

【菓子器】の買取価格と相場
菓子器 菓子入れの容器になります。茶道では菓子もセットで用意され、千利休の時代は柿など果物や昆布などが菓子として提供されていました。江戸時代になると現代のような砂糖を使った和菓子となります。

容器には主菓子器と干菓子器があり、菓子鉢専用の名工もいました。買取価格は数千円から200,000円程度となっています。名工による容器は価値が高くなります。

【風炉先屏風】の買取価格と相場
風炉先屏風 茶席の周囲に設置し、茶の雰囲気を出す二つ折り屏風になります。文字通り、火をかけて釜を置く風炉の傍におく屏風になります。

単に無地の屏風から、絵師による豪華な日本画が描かれた屏風もあります。買取価格は数千円から200,000円程度となっています。

【香合】の買取価格と相場
香合 香合(こうごう)は、焚く前のお香を保管する蓋付き容器になります。季節により素材やお香の種類を替えて使用します。形状や装飾は様々で、シンプルな容器から鳥などの動物や食べ物をデザインした容器もあります。

買取価格は5,000円から100万円程度となっています。他の茶器と同じく名工による品物や江戸期の良品には高額な価値がついています。

【香炉】の買取価格と相場
香炉 香料を熱して香りを室内に広げる容器になります。お香は千利休の時代よりも江戸時代に重視されました。炭点前にお香を炉に入れて香りを発生させます。

買取価格は骨董品の価値があるものは30,000円から100万円程度となっています。江戸時代の名品だと500万円になるものもあります。

【花入】の買取価格と相場
花入 茶の席を飾る花瓶になります。ただ茶道では侘び寂びを重視するため素朴な野草を入れ、花入も茶席の雰囲気に合うものになります。設置タイプは様々で、竹花入、掛花入、釣花入などがあります。

骨董品としての価値が高く、買取価格は20,000円から100万円程度となっています。