焼き物イメージ

骨董品の焼き物には有田焼や備前焼、瀬戸焼、伊万里焼など、日本各地で伝統的に製造された種類があります。

数百年や1,000年以上続く伝統工程によって現在でも製造されています。

買取価格は年代が古いものであれば価値が高くなり、また有名な作家による作品も高額買取りになります。

このページでは焼き物の種類と価値についてご紹介しています。

焼き物の一覧

お売りになりたい焼き物の買取価格を下に載せておりますが、時期や売る場所によって金額が大幅に変わることがありますのでご注意ください。

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焼き物の買取価格と相場の一覧

【美濃焼】の買取価格と相場
美濃焼 国内の焼き物市場で全国のシェアが6割という、焼き物を代表する種類になります。歴史も古く、平安時代から作られていたとされています。

骨董品としての価値は江戸時代などの年代物、近代の名工による作品などは価値が高くなります。買取価格は10,000円から200,000円前後となっています。

【伊万里焼】の買取価格と相場
伊万里焼 佐賀県で作られる知名度の高い焼き物になります。有田焼と元は同じで製法も同じですが、伊万里の港から各地へ送られたためこの名称となりました。

また江戸時代には有田焼は一般販売向け、伊万里焼は藩の御用窯として高級品が作られました。買取価格は10,000円から100,000円程度となります。明治期よりも江戸期の方が価値が高くなります。

【瀬戸焼】の買取価格と相場
瀬戸焼 焼き物として知名度が高く、鎌倉時代の頃には製造されていた種類になります。種類には7つの釉薬を用いて作る赤津焼、日本画のような装飾が美しい瀬戸染付焼があります。

江戸期のものなど年代物は価値が高くなります。買取価格は10,000円から50,000円前後となっています。

【唐津焼】の買取価格と相場
唐津焼 安土桃山時代より作られた焼き物で、江戸時代には茶人に重宝されていました。明治期には中里無庵によって昔の製法が復元され、認知度が高まりました。

買取価格は10,000円から100,000円程度となっています。人間国宝による作品、江戸時代製作物は価値が高くなっています。

【有田焼】の買取価格と相場
有田焼 佐賀県を産地とする知名度の高い焼き物です。伊万里焼も同じ地域の焼き物ですが、こちらは藩の御用達で、有田焼は一般大衆向けに作られて広まりました。素地が白いため色彩が綺麗で、1300℃で焼成するため非常に強度が高いところも特徴です。

買取価格は20,000円から100,000円程度となっています。江戸時代製作物、近代の陶芸作家による作品などは価値が高くなります。

【萩焼】の買取価格と相場
萩焼 山口県萩市で作られる焼き物になります。江戸時代より生産が始まりました。陶土はざっくりと荒く柔らかいため、使い込むうちに水分が染み込み、味わい深い色合いに変化する特徴があります。

買取価格は100,000円から500,000円程度となっています。他の焼き物と同じく名のある陶芸作家の作品は価値が高くなります。

【九谷焼】の買取価格と相場
九谷焼 江戸時代、加賀藩によって始められた焼き物になります。陶器と磁器の両方が作られています。五彩手という5色の鮮やかな色合いと豪華な模様が特徴になります。明治期には海外へも輸出されました。

骨董品としての価値があるものは買取価格は30,000円から500,000円前後となっています。特に人間国宝の作品は高額になります。

【京焼】の買取価格と相場
京焼 京都で作られた焼き物で、安土桃山時代の頃より生産されました。清水焼とも呼ばれます。京都には300ほどの窯元がありますが、手作業で作っているため市場に出る数は少なく、そのため認知度は高くありません。

買取価格は10,000円から500,000円前後となっています。人間国宝作品、江戸時代のものは高額買取りとなります。

【信楽焼】の買取価格と相場
信楽焼 滋賀県甲賀市で作られる焼き物になります。1200年前に窯元が始まり、日本最古の産地となっています。焼成でうっすら赤みを帯び、黒褐色の焦げもつくのが特徴です。

買取価格は5,000円から200,000円程度となっています。信楽焼で一番有名なのは、誰も見たことのある狸の置物です。

【備前焼】の買取価格と相場
備前焼 岡山県備前市で生産される焼き物になります。干寄という鉄分の多い粘土を材料としています。釉薬は使用せず、焼き色によってそれぞれの柄となります。そのため同じ模様のものがありません。

買取価格は2万円から20万円程度となっています。

【大樋焼】の買取価格と相場
大樋焼 石川県金沢市が産地の焼き物になります。江戸時代に加賀藩へ来た陶工師よって始まりました。柄はなくシンプルですが、飴釉を用いるためツヤがあり深い色が表現されています。

ろくろを使わずへらで作られる点は楽焼と似ています。買取価格は10,000円から200,000円程度となっています。

【小久慈焼】の買取価格と相場
小久慈焼 岩手県久慈市が産地の焼き物になります。江戸時代後期に始まりました。冬には粘土が固まってしまうため陶器作りに適した土地ではありませんが、試行錯誤の中で製造を進め、藩へ献上するまでになりました。

全国的に広まっていないため、骨董品の価値はそれほど高くありません。買取価格は数百円から5,000円程度となっています。

【平清水焼】の買取価格と相場
平清水焼 山形県平清水が産地の焼き物になります。窯元によって釉薬や土が異なるため、各地で特徴に違いがあり、陶器と磁器の両方があります。雪景色のようなオフホワイトの白が特徴です。

買取価格は1,000円から15,000円程度となっています。ベルギーの展覧会で受賞歴があります。

【清水焼】の買取価格と相場
清水焼 京焼と同じ焼き物で、別名になります。清水寺への道に窯元があったため、このようにも呼ばれています。安土桃山時代の頃より作られました。

買取価格は10,000円から500,000円程度となっています。全国的知名度はありませんが、京都の焼き物ということで人気が高くなっています。

【渋草焼】の買取価格と相場
渋草焼 飛騨高山で幕末から製造が始まった焼き物になります。明治に入っても代々職人が受け継ぎ、海外の展覧会で受賞するなど評価されています。手描きによる優しい風合いの絵付は特徴となっています。

買取価格は1,000円から20,000円程度となっています。

【益子焼】の買取価格と相場
益子焼 栃木県益子町が産地の焼き物になります。陶土の粒が大きいため、ゴツゴツと重たい特徴があります。幕末は日用品でしたが、近代は陶芸作家が様々な技法を取り入れて焼き物の価値が高くなっています。

買取価格は1,000円から100,000円程度となっています。陶芸家による作品は高額買取りになりやすいです。

【織部焼】の買取価格と相場
織部焼 美濃焼の種類になります。安土桃山時代、千利休の弟子によって岐阜県土岐市で生まれました。形状が個性的で、独特な幾何学模様が入った器もあります。釉薬の色により色合いも様々です。

買取価格は数千円から100,000円程度となっています。安価な種類も多いですが、作家ものと言われる焼き物は10万円を超えることが多くなっています。

【七宝焼】の買取価格と相場
七宝焼 紀元前のエジプトなど歴史のある金属工芸品で、金属を材料に釉薬を焼成して製造します。日本では明治に入って京都や東京で広まりました。

買取価格は数千円から300,000円程度となっています。使用する金属の種類によっても価値が変わってきます。

【赤膚焼】の買取価格と相場
赤膚焼 奈良県五条山を産地とする焼き物になります。豊臣秀吉の弟によって始まりました。この地は土の採取、赤松による火力など窯を開くのに適していました。赤膚焼はかわいらしくポップな奈良絵が描かれていることも特徴です。

1,000円程度など安価な種類も多いですが、良品なら買取価格は20,000円から200,000円程度となっています。