種類 | 着物作家 | |
---|---|---|
レア度 | ||
買取価格 | 非常に高い~お宝級 | |
備考 | 1917年~2003年 |
「久保田一竹(くぼたいっちく)」は昭和から平成にかけて活動した染色工芸家です。
東京都の千代田区神田にある骨董品屋の息子として生まれた彼はもともとは家業を継ぐつもりでいました。
彼の決意を大きく揺るがしたのは1923年に起こった関東大震災で、この時に骨董品屋の商品のほとんどは壊れてしまいました。
この体験をきっかけに彼は何かを売るのではなく自ら技術を身に着けたいと思うようになり、特に手描友禅の勉強を始めました。
小林清のもとで友禅を学ぶ傍らで北川春耕からは日本画を、大橋月皎からは人物画を学びました。彼の作品にはこれらの技術も応用されているのです。
彼の染色工芸家としての名を広めたのは「一竹辻が花染め」と呼ばれる技法です。
「辻が花」とは絞り染めの技法の一つで、戦国時代から安土桃山時代に最も栄えました。中国から伝わった刺繍の技法を取り込んだ辻が花は複雑で繊細な染物でした。
しかし辻が花は安土桃山時代が終わり江戸時代に入るとだんだん衰退していってしまいました。現存する作品はわずか300個ほどしかないと言われており、その実態は謎に包まれている部分も多い技法でした。
久保田一竹は長期間の研究の末にこの技法を現代に復元し、自らの作品に応用しました。
安土桃山時代に栄えた技法らしく辻が花を駆使した一竹の作品は繊細でありながら豪華絢爛さを演出しています。
山梨県には彼の作品を数多く展示した久保田一竹美術館があり、この地には彼のファンが多く訪れています。
「久保田一竹」が手がけた作品には1つにつき50,000円から200,000円程度の買取金額がついています。
現存する作品の数の少なさもあり「幻の染め物」と呼ばれることもある辻が花の技法を用いた作品は非常に希少価値が高くなっています。
『久保田一竹』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,着物鑑定士がいる業者に売る
有名作家が手掛けた着物は非常に価値が高いのですが、それを見極めるのは鑑定力が必要になります。
リサイクルショップだとそのような鑑定はできずに一般的な着物と判定し、安い価格での買取りになってしまいます。
そのため着物鑑定士がいる買取業者に売ることが大切です。
2,高く売るには2社以上の査定
着物を高く売るには複数の買取業者に査定してもらうことが重要です。
実際の査定額は買取業者によって異なるので、たくさん買取りする場合は合計金額が数万円も差がつくことがあります。
下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。