着物保管方法イメージ

綺麗な着物は長く使いたい!と誰もが思っているのではないでしょうか?

しかし実際には保管しているうちに傷んでいたりトラブルが起きることがあります。

「収納するときは綺麗だったのに、シミができてしまった」

「白いカビが無数に生えていてショック」

このようなことは実際によくあります。

着物は高価なのに傷みやすいという、扱い方が難しい特徴があるのでやっかいなのです。

そこでこのページでは着物の上手な保管方法や、長持ちさせるコツをご紹介しています。

保管方法で困っている人は参考にしてくださいね。

着物が傷む原因

着物を保管しているうちに傷んでしまう原因は、基本的にはこの3つになります。

着物が傷む原因
  1. 湿気
  2. 害虫
  3. 汚れ

それぞれについて説明していきましょう。

1.湿気

正絹の着物はコットンのような素材とは違い、湿気を吸収しやすい特徴があります。

洋服のように毎日着て洗濯をするのであれば大丈夫ですが、ほとんどの人は着物を着る頻度は少ないでしょう。

そのため着物を長期間保管することになるので、その間に湿気を吸収してカビが生えやすくなるのです。

2.害虫

虫食いはセーターでもよくありますよね。害虫にとって羊毛やカシミア、シルクなどの柔らかい動物繊維は好物なのです。

そのため正絹(シルク)の着物も虫食いに合いやすくなります。

3.汚れ

汚れが残ったまま長期で保管していると、残った成分が酸化して、黄色いシミになってしまいます。

汚れの原因には汗や食べ物、口紅・ファンデーションが主な付着物になります。

シミは年数が経つほど色が濃くなり、生地の繊維の中に深く溶け込んでしまいます。

着物を長持ちさせる保管方法とは?

着物が傷む原因が湿気・害虫・汚れだとわかったところで、長持ちさせる上手な保管方法をご紹介しましょう。

除湿剤を使う

着物をタンスの引き出し収納する場合、除湿剤を設置します。

一般的な除湿剤でもかまいませんし、着物用の除湿剤も販売されています。

このような除湿剤の効果の長さはお部屋の湿度、タンス内の湿度によって変わってきます。

天日干しで何度も使用できるタイプであれば何度でも使用できます(使用するごとに吸湿力は弱くなりますが)。

除湿剤の場合、除湿効果が切れていないかこまめにチェックするようにします。

虫干し

湿度の高い日本では昔から着物の虫干し(害虫防止のための陰干し)が行われてきました。天気のいい日に風通しのよい場所で陰干しを行い、着物を乾燥させるのです。

通例では冬、秋、梅雨明けの3回に行いますが、実際には着物を干すのは場所を取る面倒な作業であるためしない人は多くなっています。

もしできるようであれば、年1回の梅雨明けには着物を出して陰干しをするようにしましょう。この方法は湿気対策にとても効果的です。

桐タンスは保管に良い

昔から言われているように、桐タンスは着物の保管に適しています。

桐タンスは適度な通気性があるため着物に湿気がつきにくく、また害虫が苦手とするタンニンが木に含まれているため、虫食いの被害にも合いにくいのです。

しかしデメリットは高額であることです。効果の優れた総桐タンスは安いものでも5万円程度になります。

防虫剤を使う

着物をタンスの引き出しに収納する場合、防虫剤が必要になります。

通常の洋服用防虫剤でも効果はありますが、「ムシューダ 和服用」のような和服専用の防虫剤は効果が高いです。

この防虫剤は着物の上に敷くよう大きな紙タイプとなっているので、着物全体に隅々まで効果があります。

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ムシューダ 和服用

もし一般的な分割タイプの防虫剤を使うのであれば、たとう紙の上の四隅に設置します。

防虫剤から発散される成分は空気より重たいため、引き出しの底に置くのではなく衣類の上に置くことで下の着物に拡がってくれます。

注意点

防虫剤は1種類のみの使用とします。違う種類の防虫剤を入れると化学反応を起こして薬剤が溶け、衣服を汚してしまうことがあるので注意が必要です。

害虫について

衣類を食べる害虫にはヒメカツオブシムシなどいろんな種類の虫がいます。虫の話は気持ちのいいものではないのですが、特性を知っておくことで害虫対策になります。

これらの害虫は気温が暖かい季節に活発に動きます。しかし幼虫は冬の時期に衣類を食べる特性があるので、結局は年中の防虫対策が必要になります。

「防虫剤が切れたけど寒い季節だから大丈夫」

と油断せずに、絶えず効力のある防虫剤を入れておきましょう。

食べこぼしはエサになる

食べこぼしは害虫が喜ぶエサとなってしまいます。

食べこぼしの跡がわずかでも生地に残っているとシミになるのはもちろん、害虫がより好んで食べるため穴も大きくなってしまいます。

防虫剤があれば安心だと思いますが、リスクがあるので汚れは全て落としてから収納保管することが大切です。

汚れ対策はこうしよう

湿気と害虫対策の説明が長くなりましたが、最後に汚れ対策をご紹介します。

汚れには汗や食べ物、口紅・ファンデーションの汚れがつくケースが多いです。

仮にごくわずかな汚れであっても、長期保管していると汚れ成分は酸化し、黄色い大きなシミとなって広がってしまいます。

そのため長期で収納する場合は、必ず専門のクリーニング店に出して、汚れを綺麗に落としてから収納しましょう。

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湿気・害虫対策ができる収納パックは便利

上記では一般的な湿気対策、害虫対策をご紹介してきましたが、それを一つにまとめられる便利な商品が発売されています。

「キモノの休息 きもの収納パック」という商品で、着物をたとう紙ごと大きな特殊袋に入れてジッパーで留めてしまうのです。

これにより害虫は入れませんし、中には除湿剤が入っていて外からの湿気も入らないため、長期間安全に保管することができます。

着物を密封保存するので季節や雨の日などでも気にせず保管ができます。

除湿剤の効果が終わっていないか時々チェックしましょう。除湿剤は日干しをすることで再び使用できます。

このパックに収納する前は、必ず天気のいい日に陰干しをして乾燥させてから収納すると除湿剤の効果も長く続きます。

ポリエステル着物なら洋服と同じ

上記では正絹の着物についての保管方法を説明しましたが、生地が綿やポリエステルの着物であればコットンの洋服と同じ扱いでOKです。

ポリエステルは害虫被害は少なく(まれにありますが)、水分を吸いにくい特性があるためカビも心配いりません。

汚れた場合でも洗濯機(手洗いコース・時短コースなど)ができるため綺麗な状態で保管することができます。

まとめ

  1. 着物の敵は湿気・害虫・汚れ
  2. 収納パックなら安全に保管ができる
  3. 乾燥のため虫干しは効果的
  4. 汚れはなくしてから収納する

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