渋草焼種類焼き物
レア度
買取価格少し高い~高い
備考

渋草焼とは、江戸時代末期、当時飛騨を治めていた代官である豊田友直が、陶磁器を自前で作って財政を改善すべく編み出したのが始まりとされています。

当時の飛騨は、木材や鉱物といった重要資源が豊富でした。

幕府の直轄として代官が入っていましたが、林業や鉱業は天候や埋蔵量といった不確定要素に左右される部分が大きく、また直轄地であるが故に有力大名とのつながりも希薄だったために、飛騨の財政は楽ではなく、そこを改善しようとの狙いがありました。

豊田は地元の渋草から取れる陶石を使うことで安定供給を可能にする一方、有力地から職人を招くことで質の向上につとめ、ついには独自のスタイルを確立することに成功します。

しかし幕府が倒れたためにまったく援助も経済提携の見込みもなくなり、一時期衰退してしまいます。しかし明治以降も研究と普及が続けられ、今日でも大いに注目される伝統工芸の一つに数えられる地位を確保しています。

渋草焼の特徴は、非常に落ち着きのある「青」を貴重にした絵付けと風合いです。

どことなく中華圏の雰囲気を感じさせつつも、しっかりとした和のスタイルを保つその形は、質実剛健でありながら変化にも向かわなければならない幕末から明治、昭和に至る時代背景にマッチしたものを感じることができます。

一方、元祖ができたのが江戸時代末期、その上明治維新などで進展がくじかれたという経緯もある、伝統焼き物としてはお求めやすい価格になっています。

その分、買取価格もやや抑え目になっているようで、1,000円から20,000円程度の買取価格となっています。

それでも、出しゃばり過ぎないけれども芯のある作風は現代にもマッチするもので、状態が良ければ30,000円程度の買取も十分に期待できる品と言えます。

『渋草焼』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の骨董品買取業者で鑑定

焼き物の買取りはリサイクルショップでも可能です。

しかし鑑定には高い専門知識が必要なため、リサイクルショップでは正しい価値で買取りされない可能性があります。

正しい価値で売るなら骨董品買取業者がおすすめです。

2,高く売るポイントは2社以上

骨董品買取業者の査定額は、お店によって価格差があります。

例えばあるお店が3万円でも、他のお店では6万円だった、というような価格差になった例もあります。

高く売るのであれば、2社以上の査定をして高いお店を見つけましょう。

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