種類 | 武具 | |
---|---|---|
レア度 | ||
買取価格 | 普通~高い | |
備考 | – |
「笄(こうがい)」とは三所物(みところもの)の一つです。
三所物とは刀剣の付属品として扱われるもので、「笄」と「小柄」と「目貫」の3つから構成されます。
刀の鞘元に装着できるようになっています。
笄自体は髪をかきあげたり髪にさして用いる道具で、現在で言う櫛とかんざしの両方の役割を持っています。
したがって笄は、整えた髷(まげ)を外出時に整える櫛としての役割がありました。また鞘から刀身が不用意に抜けるのも防止できますし、先端が耳かき型になっているため薬をすくう用途としても活用されました。
「小柄」は小型の刃物でペーパーナイフとして使用でき、「目貫」は鞘から不用意に刀身が抜けなくする金具になります。
いずれも武士が戦い以外で使用する小道具になっています。
笄も含めて三所物は刀についてくる付属品であり、登場した初期にはそこまで重要視されていませんでした。しかし室町時代に入ると後藤祐乗という職人が現れ、三所物に美的感覚や装飾を施すようになりました。
これにより、笄も芸術品の一部となったのです。
後藤家の職人は代々室町幕府や信長、秀吉といった武将たちからも認められ、彼らに使えていました。
江戸時代に入ってからは徳川の将軍家に使えたこともあり、実に400年もの間、三所物の製造を主に担当してきたのです。
そのいずれもが非常に素晴らしい出来であり、職人たちの技が詰まった芸術品と呼べるものでした。
武士たちの間では三所物でどれだけ良いものを揃えているかは本人の品格を表すものだったのです。
江戸時代に入ると、後藤家以外の職人も笄の制作を行うようになりました。
そして現存するものについては様々な職人のものがあり、それぞれ価値が異なります。
「笄」には1本につきおよそ3,000円から50,000円前後の買取金額がついています。
笄の歴史上、重要な役割を果たした後藤家の職人が手がけたものはトップブランドとしての価値があり、非常に高い買取金額がつきやすくなっています。
また、本来単品で存在するものではなく、三所物の一つだったこともあり、3点セットで売却する事でさらに高額の相場を狙えるかと思います。
『笄』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,骨董品専門の買取業者を選ぶ
武具の鑑定には専門の知識が必要になります。
しかしリサイクルショップでは鑑定士はいないことが多く、武具の正しい査定額は出せない可能性が高いです。
そのため骨董品専門の買取業者を選ぶことが大切です。
2,2社以上の査定で高額買取り
知らない人が多いのですが、骨董品の買取価格は業者によってバラバラです。
値打ちのある日本刀だと数十万円の買取価格になるため、業者による価格差は10万円以上になることがあります。
そのため2社以上の査定をすることで損をせず売ることができます。
下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。