近年は郵便料金の改定や消費税増税に伴う郵便料金の値上げが行われています。
2017年には値上げだけでなく定形外郵便とゆうメールのサービス内容の変更もありました。またゆうパックは2018年に値上げが実施されています。
そして2019年10月1日からは消費税10%への増税に伴う改定が行われます。
このページでは郵便料金改定はいつ行われたのか、2017年以降の切手料金について調べてみました。
値上げはいつから?
2019年の改定
2019年10月1日から消費税増税に伴い郵便料金の値上げが行われます。
はがきと定形郵便物、定形外郵便物の新料金表をご紹介します。
はがき
はがき | 料金 |
---|---|
通常はがき | 62円 →63円 |
年賀はがき | 62円 →63円 |
往復はがき | 124円 →126円 |
定形郵便物
重さ | 料金 |
---|---|
25g以内 | 82円 →84円 |
50g以内 | 92円 →94円 |
定形外郵便物
重さ | 定形外郵便 「規格内」 | 定形外郵便 「規格外」 |
---|---|---|
50g以内 | 120円 →120円 | 200円 →200円 |
100g以内 | 140円 →140円 | 220円 →220円 |
150g以内 | 205円 →210円 | 290円 →300円 |
250g以内 | 250円 →250円 | 340円 →350円 |
500g以内 | 380円 →390円 | 500円 →510円 |
1kg以内 | 570円 →580円 | 700円 →710円 |
2kg以内 | – | 1,020円 →1,040円 |
4kg以内 | – | 1,330円 →1,350円 |
※赤字は2019年10月1日からの料金
※その他郵便サービスの新料金は【最新2019年 郵便料金一覧表】小型包装物の料金を比較!でまとめています。
2017年の改定
2017年に日本郵便が郵便料金改定を行ったのは2017年6月1日です。改定は1994年以来の23年ぶりでした。
このときは以下の3種類の値上げが発表されました。
・はがき
・定形外郵便(規格外)
・ゆうメール(規格外)→※2018年9月1日に「規格外」は廃止
定形外郵便物が細かく分類され、普段から利用している人にとっては複雑な料金体系になりました。
それ以外の定形郵便物、ゆうパック、レターパック等の料金改定はありませんでした。
はがきの値上げはいくら?
2019年10月からはがきは62円から63円に1円値上げとなります。
2017年の改定では10円も値上げしたのではがきを出す機会の多い人には大きな痛手となりました。
今回は1円の値上げですが利用者にとっては嬉しくない出来事ですし、62円切手を買い溜めている人は1円を足さないといけないので使いにくくなりそうです。
切手の値上げはいくら?
2019年10月からは切手も新料金に合わせて63円~320円まで計10種の切手が発行されます。
62円切手も1円値上げの63円切手に変更されます。また290円切手や320円切手などの額面が発行されます。
これまでのデザインの「ソメイヨシノ」「ウメ」「スミレ」の組み合わせは継続され、額面200円以上の切手には「日立国立公園」など国立公園のデザインが採用されています。
また慶弔用の切手も発行されています。
新しい切手は2019年8月20日(火)から全国の郵便局で発売が開始されます。
62円切手はどう使うの?
はがきが63円になったことで、切手を貼る必要がある私製はがきを送る場合は62円切手を1枚貼るだけでは送れなくなりました。
その場合は62円切手に1円切手を追加で貼ることで送ることができます。
これから1円切手をたくさん用意しないといけない人もいるかもしれませんね。
62円切手に交換できる?
郵便局では切手の交換を受け付けています。
これまで所有していた62円を郵便局に持っていき62円に1円の差額を支払って交換することができます。
ただし費用は差額の1円だけではなく、1枚につき5円の交換手数料がかかります。
つまり62円切手1枚を63円切手に交換する場合は「6円」支払うことになります。
少しでも負担なく62円切手を活用したいなら1円切手を追加で貼る方がよいと思います。
62円郵便はがき(官製はがき)はどうするの?
これまで使ってきた62円郵便はがきはどうなるのでしょうか。(現在は官製はがきではなく郵便はがきと呼びます)
ビジネスで大量にストックしているケースなどは気になりますね。
62円郵便はがきも値上げ分の1円切手を貼り足しすることで、送ることができます。
この場合は値上げの差額分だけを支払い、それ以外の支払い金額はありません。
ただビジネスや目上の人に送るはがきに切手の貼り足しの状態はあまり見た目によくありません。
相手に失礼がないように送るには63円はがきを使うのがよさそうです。
レターパックはどうするの?
レターパックプラス・レターパックライトも2019年10月からはそれぞれ10円の値上げとなります。
そのためレターパックの専用封筒に10円切手を貼り足しすることで送れるようになります。
ゆうメールの変更
※こちらは2018年時点の記事になります
ゆうメールも定形外郵便と同様に、「規格内」と「規格外」の料金が設定されました。
しかしその後2018年6月に「規格外」を廃止、「規格内」サイズのみと変更されました。料金に関しては元に戻ることになりました。
ゆうパックの値上げ
※こちらは2018年時点の記事になります
ゆうパックは2018年3月1日に値上げが実施されました。値上げ幅は約12%アップになっています。
例えば東京~大阪間の新料金は以下のようになります。
東京~大阪間の料金 | ||
---|---|---|
サイズ | 改定前 | 改定後 |
60サイズ | 840円 | 950円 |
80サイズ | 1,070円 | 1,180円 |
100サイズ | 1,280円 | 1,410円 |
120サイズ | 1,500円 | 1,660円 |
140サイズ | 1,720円 | 1,910円 |
160サイズ | 1,930円 | 2,120円 |
170サイズ | 2,250円 | 2,480円 |
ゆうパックは2014年4月1日の消費税8%に合わせて値上げが実施され、また2015年8月1日にも人件費の高騰を理由に値上げされていました。
今回の改定でさらに料金が上がったため、たまにしかゆうパックを利用しない人はかなり高くなった印象を受けると思います。
ライバルであるヤマト運輸は2017年10月1日から送料を値上げしていて、ゆうパックもそれに続いた形で値上げを実施しました。
ヤマト運輸の場合は東京~大阪間の60サイズは940円なのでゆうパックより少し安く利用できますが、この改定によって両社の金額が小さくなったことも特徴となっています。
まとめ
- はがきが62円から63円に
- 62円はがきは1円切手を貼り足しして使用可
- 新しい切手は2019年8月20日(火)から発売開始