マイカー通勤イメージ

会社への通勤に車を使っている人もいると思います。特に地方だとマイカー通勤は多いですよね。

マイカー通勤をする場合は車の燃費で毎月の出費が大きく変わるので、燃費はとても重要になります。

会社から通勤手当が出ている場合、燃費がいいと余分に多くもらえるのでお得になります。

このページではそんなお得になる実燃費をランキングにした12車種をご紹介しています。

ガソリン代で出費が変わる

マイカー通勤の場合は毎日車で移動するので、1ヶ月のガソリン代は燃費次第で大きく変わります。

例えば通勤距離の往復が30kmとして、1ヶ月の22日出勤、ガソリン価格140円/Lの場合のガソリン代を考えてみます。

もし車が燃費の悪い10km/Lはこのようになります。

燃費10km/Lの1ヶ月のガソリン代

30km×22日×140円/L÷10km/L=9,240円

そしてハイブリッド車(25km/L)の場合です。

燃費25km/Lの1ヶ月のガソリン代

30km×22日×140円/L÷25km/L=3,696円

このように1ヶ月のガソリン代は大きな金額差が出てきます。さらに遠距離の場合は距離に応じて金額差も大きくなります。

ハイブリッド車は走行距離が長いほどガソリン代がお得になることが一番のメリットです。

通勤手当が余分にもらえることも

車通勤の通勤手当が会社から支給される場合、通勤手当の算出方法はそれぞれの会社で異なります。

一番の問題は車種による燃費の違いで、会社によっては普通車・軽自動車・ハイブリッド車に大きく分けていたり、厳密に社員一人一人の車種から燃費を計算しているところもあります。

しかし、一般的に多いのは平均的な燃費の数値で統一しているケースです。

平均的な燃費の場合、おそらく15km/L~20km/L程度になると思われるので、プリウスのような低燃費車は実際の消費以上に通勤手当を支給してもらえるのでお得になります。

また一昔前の燃費基準をずっと変えていない会社の場合は、基準の燃費を低く設定しているのでさらにお得になるでしょう。

非課税限度額がアップ

車の通勤手当は距離に応じてある金額までは税金がかからないようになっています。(電車の通勤手当でも非課税限度額は10万円と決められています)

その車の非課税限度額が2014年の法改正で引き上げられ、さらに燃費がよい車ほどお得になっています。

改正前と後ではこのような違いがあります。

片道の通勤距離 改正前 改正後
~2km 全額課税 全額課税
2km~10km 4,100円 4,200円
10km~15km 6,500円 7,100円
15km~25km 11,300円 12,900円
25km~35km 16,100円 18,700円
35km~45km 20,900円 24,400円
45km~55km 24,500円 28,000円
55km~ 24,500円 31,600円

このように改正後は非課税部分が拡大されています。

特に長距離をマイカー通勤する人は、この改正で交通費にかかる税金を納めなくて済んだ人もいると思います。

低燃費車であればもともと非課税の範囲に該当すると思いますが、政府の方針としては燃費を重視した法改正へ進んだことがわかります。

低燃費のベスト12車種

ここからは人気車種の中から、燃費が優れた車種をランキングでご紹介します。

国土交通省は毎年1回、車種ごとの燃費性能を公表しており、それに基づいたJC08モードでの燃費が良い車種を順に並べました。

※2018年のデータに基づく
実燃費は少し低くなる

メーカーが公表しているカタログ燃費(JC08モード)は、実燃費に比べて高いと言われています。実際にはストップ&ゴーの多い市街地だと燃費は悪くなりますし、信号機の少ない郊外だと燃費は良くなります。また空調の使用や気温の影響もあります。
様々な要素が影響しますが、概ねカタログ燃費の60%や70%などと考えておけばよさそうです。

1位:トヨタ プリウス

近年増加したハイブリッドの先駆けとなったプリウスです。世界で初めての量産ハイブリッド車でもあります。

やはり燃費No.1はコレ

メーカーだけでなく、自動車関連の雑誌など各方面で行われている燃費テストでも、プリウスは常に1位争いをしていて、燃費は文句なくトップクラスになるでしょう。

静音性が高い

モーターの動力で走るハイブリッド車はどの車種も静かですが、プリウスは遮音素材を用いており、室内での音がさらに静かになっています。

走行性能も評価

2015年にフルモデルチェンジされた4代目のプリウスは走行性能もグレードアップしました。剛性が高いため、高速コーナーでも安定して曲がることができます。

安全性能

レーダーとカメラによる自動ブレーキ、踏み間違いサポートなどがついています。(2018年時点)

<プリウス性能表>
燃費(JC08モード) 40.8km
新車価格 251万円~328万円
排気量 1800cc
サイズ 全長4,575 mm x 全幅1,760 mm x 全高1,475mm
車両重量 1,320kg~1,460kg
人気グレード A

2位:日産 ノート e-POWER

プリウスを超える販売台数を記録した、人気車種になります。セレナ以外は影の薄い日産でしたが、今やノートは主力車種となっています。

独自のハイブリッドシステム

日産ノートのe-POWERは、独自のハイブリッドシステムになります。リーフの技術を応用していて、エンジンは発電機を動かすために使用され、車はモーター駆動のみで走行します。

回生ブレーキシステム

eペダルというアクセルペダルを離すと回生ブレーキがかかる操作になります。ペダル一つでアクセルとブレーキをコントロールできます。

渋滞の際に運転が楽になりますが、人によっては右足が疲れるとの感想もあります。(このeペダルはOFFも可)

燃費性能が高い

回生ブレーキを上手く動作させることで、トップクラスの燃費性能を発揮します。

ただ高速道路ではゆっくりスピードを落とす回生ブレーキはあまり使わないため、バッテリーが切れてエンジン駆動となり燃費は悪くなります。

ハイブリッド車とは違い、実際のガソリン消費については運転の仕方によって変動する傾向があります。

最新技術なのにリーズナブル

ノートはリーフの技術を応用しているため、コストが抑えられています。EV走行ができる車種としては低価格になっています。

安全性能

ミリ波レーダーによる車両・歩行者検知で自動ブレーキが動作します。踏み間違い防止やオプションでアラウンドビューモニターも使用できます。

<ノート e-POWER性能表>
燃費(JC08モード) 37.2km(4WDは28.8km)
新車価格 190万円~267万円
排気量 1200cc
サイズ 全長4,100mm x 全幅1,695mm x 全高1,520mm
車両重量 1,190kg~1,310kg
人気グレード X

3位:ホンダ フィット(ハイブリッド)

2001年に発売されたホンダ主力のコンパクトカーになります。近年でも販売台数は上位に位置する人気車種です。

燃費が良い

フィットは燃費性能が高く、ハイブリッド車は37.2km/L、ガソリン車でも最高24km/Lと、どちらも同クラスでトップクラスの燃費性能となっています。

車内が広い

軽自動車に近いコンパクトカーでありながら、高さを確保しているので圧迫感が少なく、トランクルームも利用しやすくなっています。

海外でも大人気

フィットは輸出車種としてはヴィッツと並んで1位を争う人気車種となっています。コンパクトさや燃費性能が高く評価されています。

安全性能

2018年のマイナーチェンジにより全グレードにホンダセンシングが搭載されました。ミリ波レーダーによる歩行者検知、誤発進抑制などがあります。

<フィット(ハイブリッド)性能表>
燃費(JC08モード) 37.2km(4WDは29.4km)
新車価格 169万円~241万円
排気量 1500cc
サイズ 全長3990mm x 全幅1,695mm x 全高1525mm
車両重量 1080kg~1230kg
人気グレード HYBRID L

4位:ダイハツ ミライース

低燃費と低価格をテーマとして登場したコンパクトカーになります。

低価格・低燃費

ミライースは2011年に発売され、当時は80万円台で30km/Lという驚異のコストパフォーマンスで注目されました。低燃費競争のきっかけとなった車種でもあります。

現行でも下位グレードでは80万円台から揃っていますが、下位グレードには安全性能は装備されていません。

フルモデルチェンジで軽量化

2017年のフルモデルチェンジで軽量化に成功し、軽いグレードでは車体重量が650kgまで下がりました。軽量化は燃費に大きな影響を与えています。

安全性能

「スマアシ」と呼ばれるスマートアシストが第3世代にアップグレードしています。第2世代は自動ブレーキ性能が低かったのですが、かなり改善されています。歩行者検知、後退支援、誤発進抑制機能などがあります。

<ミライース性能表>
燃費(JC08モード) 35.2km
新車価格 84万円~134万円
排気量 660cc
サイズ 全長3395mm x 全幅1,475mm x 全高1500mm
車両重量 650kg~740kg
人気グレード X”SAⅢ”

5位:トヨタ アクア

2011年に発売されたハイブリッド車で、プリウスより一回り小型のアクアが登場、当時ホンダのフィットを上回る低燃費と話題になりました。

世界でNo.1低燃費に

2013年のモデルチェンジにより、2015年のプリウスのモデルチェンジまで37km/Lを記録して世界No.1の低燃費車となりました。

ランキングで常に上位

販売台数ランキングではアクアは常に上位に入っていて、ノートやフィットなど同タイプの低燃費車と人気を争っています。

安全性能

レーダーとカメラによる自動ブレーキ、踏み間違いサポートなどがついています。(グレードG以上は標準装備)

<アクア性能表>
燃費(JC08モード) 34.4km(グレードLは38km)
新車価格 178万円~253万円
排気量 1500cc
サイズ 全長4050mm x 全幅1,695mm x 全高1455mm
車両重量 1060kg~1100kg
人気グレード SまたはG

6位:トヨタ ヴィッツ(ハイブリッド)

2010年に登場した、人気のコンパクトカーになります。2017年からハイブリッド車もラインナップされました。2019年のフルモデルチェンジで車名が「ヤリス」へ変更されました。

コンパクトカーとして進化

コンパクトカーとしてはホンダ「フィット」やスズキ「スイフト」などライバルは多いですが、常に販売台数の上位に位置しています。

ヴィッツは海外でも非常に人気の車種で、輸出台数は1位も記録しています。

燃費が良い

ヴィッツにはアクアと同じハイブリッドシステムを採用しており、34.4km/Lという高い燃費性能になっています。ガソリン車でも25km/Lと燃費が良いことも特徴です。

F“Safety Edition Ⅲ”のコスパ

ガソリン車ですが「特別仕様車 F“Safety Edition Ⅲ”」は安全性能が装備されて138万円から購入できるコストパフォーマンスの高いグレードとなっています。価格を抑えるならこのモデルも魅力があります。

安全性能

上位グレードはレーダーとカメラにより昼間の歩行者検知、自動ブレーキが動作します。またオプションで踏み間違えサポートもあります。

<ヴィッツ(ハイブリッド)性能表>
燃費(JC08モード) 34.4km
新車価格 181万円~231万円
排気量 1500cc
サイズ 全長3945mm x 全幅1,695mm x 全高1500mm
車両重量 1100kg
人気グレード F“Safety Edition Ⅲ”

7位:ホンダ シャトル(ハイブリッド)

シャトルはホンダ主力車種のフィットをやや大きく、上質にしたステーションワゴンという位置づけになります。

広い室内空間

ステーションワゴンでありながら、車高を高くして後席まで広い空間を確保しています。後席を倒すとフラットになり大きな荷物を積むこともできます。

低燃費

「HYBRID」のグレードで34.4km/Lと高い燃費性能があります。

安全性能

Honda SENSINGによる車両・歩行者を検知した自動ブレーキ、誤発進抑制などが備わっています。

<シャトル(ハイブリッド)性能表>
燃費(JC08モード) 34.4km(グレードはHYBRID)
新車価格 200万円~263万円
排気量 1500cc
サイズ 全長4400mm x 全幅1,695mm x 全高1545mm
車両重量 1190kg~1300kg
人気グレード HYBRID

8位:トヨタ カローラ アクシオ/フィールダー(ハイブリッド)

50年の歴史を持つロングセラー車種、カローラシリーズのセダン/ステーションワゴンになります。

走行性能

2012年以降は日本の道路にマッチするようコンパクト化されていて、全長4400mm、最小回転半径4.9mと小回りが効きます。全体的にバランスのとれた乗り心地になっています。

燃費と低価格が魅力

2013年にハイブリッド化し、HYBRIDグレードは人気が出ています。安全性能もついて約200万円から購入できる低価格が魅力です。

安全性能

レーダーとカメラによる自動ブレーキ、踏み間違いサポートなどがついています。

<カローラ アクシオ/フィールダー(ハイブリッド)性能表>
燃費(JC08モード) アクシオ:33.8km フィールダー:33.0km
新車価格 アクシオ:207万円~248万円 フィールダー:222万円~253万円
排気量 1500cc 1500cc
サイズ アクシオ:全長4400mm x 全幅1,695mm x 全高1460mm フィールダー:全長4400mm x 全幅1,695mm x 全高1475mm
車両重量 アクシオ:1140kg フィールダー:1170kg
人気グレード アクシオ:HYBRID・G フィールダー:HYBRID

9位:スズキ ソリオ

軽自動車のワゴンRから派生した、小型乗用車のコンパクトワゴンになります。

車内が広い

コンパクトカーは天井が近くて狭いイメージがありますが、ソリオは天井が高く広さを確保しています。

現在は他社からトヨタ「ルーミー/タンク」、ダイハツ「トール」、スバル「ジャスティ」など同タイプの小型トールワゴンが登場しています。しかし走行製・燃費・安全性能でソリオに人気があり、この分野での販売台数が伸びています。

マイルドハイブリッドのグレードも

フルハイブリッドとなるSZ・SXの他に、エンジンにモーター機能付き発電機を組み合わせたマイルドハイブリッドのグレード(MZ・MX)も用意されています。燃費は27.8km/Lという水準で価格も安いことから人気が出ています。

安全性能

デュアルカメラブレーキサポートにより歩行者や車両を検知して自動ブレーキが働きます。後退時のブレーキサポート、誤発進抑制など機能が充実しています。オプションで全方位カメラも設置できます。

<ソリオ性能表>
燃費(JC08モード) 32.0km(HYBRID SZ・SX)
新車価格 145万円~208万円
排気量 1250cc
サイズ 全長3710mm x 全幅1,625mm x 全高1745mm
車両重量 950kg~990kg
人気グレード HYBRID MZ

10位:スズキ スイフト

2000年にコンパクトカーとして登場し、2017年の4代目からハイブリッド車のグレードも登場しました。

走りと燃費の両立

4代目では70kgの軽量化に成功し、燃費が向上しました。軽量化による路面を捉えるスムーズな走りと、ハイブリッド化による燃費の良さが両立されています。

低燃費

ハイブリッドグレードで32km/L、マイルドハイブリッドでも27.4km/Lの高い燃費性能を発揮しています。

安全性能

「デュアルセンサーブレーキサポート」による車両・歩行者を検知した自動ブレーキが備わっています。また一部のグレードではロングドライブ支援機能がついています。オプションで全方位モニターも使用可能。

<スイフト性能表>
燃費(JC08モード) 32km(グレードはHYBRID SL・SG)
新車価格 166万円~194万円
排気量 1200cc
サイズ 全長3840mm x 全幅1,695mm x 全高1500mm
車両重量 960kg
人気グレード HYBRID RS

11位:トヨタ C-HR(ハイブリッド)

2016年に発売された、コンパクトなSUVになります。

走行性能を重視したSUV

C-HRはニュルブルクリンクなど海外での道路で走りをテストしたり、コンセプトカーがレースに参戦するなど、ドライビングを重視したSUVとなっています。

低燃費

発売当初からハイブリッド車もラインナップされ、ガソリン車を大きく引き離す低燃費を実現しています。実燃費テストでの評価も高いです。

安全性能

トヨタの安全性能でも上位となるToyota Safety Sense Pを採用しています。ミリ波レーダーで歩行者を検知したり、先行車追従システムを搭載しています。

<C-HR(ハイブリッド)性能表>
燃費(JC08モード) 30.2km
新車価格 261万円~297万円
排気量 1800cc
サイズ 全長4360mm x 全幅1,795mm x 全高1550mm
車両重量 1440kg
人気グレード G

12位:マツダ デミオ(ディーゼル)

2007年の3代目から欧州風デザインとなり、マツダの独自のテクノロジー「SKYACTIV-G」が登場して走りを楽しめる車になりました。

走りと燃費の両立

路面を捉えた硬めの走りと加速感、それに低燃費が両立されています。4代目からは内装の品質も向上しています。

低燃費

ディーゼルXD(ディーゼル)は低燃費で26.4km/Lとなっています。実燃費テストではアクア等のハイブリッド車より2割程度劣っていましたが、軽油はレギュラーガソリンより2割近く安いため、燃料費としてはハイブリッドと同等程度となります。

安全性能

マツダは2017年より全車種にi-ActiveSenceを搭載し、歩行者検知や後退アシストなど充実した運転支援機能があります。

<デミオ(ディーゼル)性能表>
燃費(JC08モード) 26.4km(グレードはXD)
新車価格 139万円~227万円
排気量 1500cc
サイズ 全長4060mm x 全幅1,695mm x 全高1525mm
車両重量 1130kg
人気グレード XD

近年はハイブリッド車が急増

近年はSUVやミニバンなどカテゴリに関わらず様々なハイブリッド車が登場していて、市場の売れ行きもガソリン車よりハイブリッド車の割合が高くなっています。

各メーカーも力を入れているため低燃費車の選択肢は豊富にあり、ユーザーはそれぞれの生活環境に合わせて最適な車を見つけることができるでしょう。

実燃費は70%程度

メーカーが公表している燃費は、実際の走行より良すぎると昔から言われていました。

そこで2011年からはJC08モードという、実際の走行パターンでの燃費測定方法が採用されました。しかしまだ実際の燃費の方が悪いことはみなさんも感じていると思います。

実際の燃費を調べるには、ガソリンを満タンにした時にメーターをリセットし、次回給油の際に「メーターの距離マイカー通勤イメージ

会社への通勤に車を使っている人もいると思います。特に地方だとマイカー通勤は多いですよね。

マイカー通勤をする場合は車の燃費で毎月の出費が大きく変わるので、燃費はとても重要になります。

会社から通勤手当が出ている場合、燃費がいいと余分に多くもらえるのでお得になります。

このページではそんなお得になる実燃費をランキングにした12車種をご紹介しています。

ガソリン代で出費が変わる

マイカー通勤の場合は毎日車で移動するので、1ヶ月のガソリン代は燃費次第で大きく変わります。

例えば通勤距離の往復が30kmとして、1ヶ月の22日出勤、ガソリン価格140円/Lの場合のガソリン代を考えてみます。

もし車が燃費の悪い10km/Lはこのようになります。

燃費10km/Lの1ヶ月のガソリン代

30km×22日×140円/L÷10km/L=9,240円

そしてハイブリッド車(25km/L)の場合です。

燃費25km/Lの1ヶ月のガソリン代

30km×22日×140円/L÷25km/L=3,696円

このように1ヶ月のガソリン代は大きな金額差が出てきます。さらに遠距離の場合は距離に応じて金額差も大きくなります。

ハイブリッド車は走行距離が長いほどガソリン代がお得になることが一番のメリットです。

通勤手当が余分にもらえることも

車通勤の通勤手当が会社から支給される場合、通勤手当の算出方法はそれぞれの会社で異なります。

一番の問題は車種による燃費の違いで、会社によっては普通車・軽自動車・ハイブリッド車に大きく分けていたり、厳密に社員一人一人の車種から燃費を計算しているところもあります。

しかし、一般的に多いのは平均的な燃費の数値で統一しているケースです。

平均的な燃費の場合、おそらく15km/L~20km/L程度になると思われるので、プリウスのような低燃費車は実際の消費以上に通勤手当を支給してもらえるのでお得になります。

また一昔前の燃費基準をずっと変えていない会社の場合は、基準の燃費を低く設定しているのでさらにお得になるでしょう。

非課税限度額がアップ

車の通勤手当は距離に応じてある金額までは税金がかからないようになっています。(電車の通勤手当でも非課税限度額は10万円と決められています)

その車の非課税限度額が2014年の法改正で引き上げられ、さらに燃費がよい車ほどお得になっています。

改正前と後ではこのような違いがあります。

片道の通勤距離 改正前 改正後
~2km 全額課税 全額課税
2km~10km 4,100円 4,200円
10km~15km 6,500円 7,100円
15km~25km 11,300円 12,900円
25km~35km 16,100円 18,700円
35km~45km 20,900円 24,400円
45km~55km 24,500円 28,000円
55km~ 24,500円 31,600円

このように改正後は非課税部分が拡大されています。

特に長距離をマイカー通勤する人は、この改正で交通費にかかる税金を納めなくて済んだ人もいると思います。

低燃費車であればもともと非課税の範囲に該当すると思いますが、政府の方針としては燃費を重視した法改正へ進んだことがわかります。

低燃費のベスト12車種

ここからは人気車種の中から、燃費が優れた車種をランキングでご紹介します。

国土交通省は毎年1回、車種ごとの燃費性能を公表しており、それに基づいたJC08モードでの燃費が良い車種を順に並べました。

※2018年のデータに基づく

1位:トヨタ プリウス

近年増加したハイブリッドの先駆けとなったプリウスです。世界で初めての量産ハイブリッド車でもあります。

やはり燃費No.1はコレ

メーカーだけでなく、自動車関連の雑誌など各方面で行われている燃費テストでも、プリウスは常に1位争いをしていて、燃費は文句なくトップクラスになるでしょう。

静音性が高い

モーターの動力で走るハイブリッド車はどの車種も静かですが、プリウスは遮音素材を用いており、室内での音がさらに静かになっています。

走行性能も評価

2015年にフルモデルチェンジされた4代目のプリウスは走行性能もグレードアップしました。剛性が高いため、高速コーナーでも安定して曲がることができます。

安全性能

レーダーとカメラによる自動ブレーキ、踏み間違いサポートなどがついています。(2018年時点)

<プリウス性能表>
燃費(JC08モード) 40.8km
新車価格 251万円~328万円
排気量 1800cc
サイズ 全長4,575 mm x 全幅1,760 mm x 全高1,475mm
車両重量 1,320kg~1,460kg
人気グレード A

2位:日産 ノート e-POWER

プリウスを超える販売台数を記録した、人気車種になります。セレナ以外は影の薄い日産でしたが、今やノートは主力車種となっています。

独自のハイブリッドシステム

日産ノートのe-POWERは、独自のハイブリッドシステムになります。リーフの技術を応用していて、エンジンは発電機を動かすために使用され、車はモーター駆動のみで走行します。

回生ブレーキシステム

eペダルというアクセルペダルを離すと回生ブレーキがかかる操作になります。ペダル一つでアクセルとブレーキをコントロールできます。

渋滞の際に運転が楽になりますが、人によっては右足が疲れるとの感想もあります。(このeペダルはOFFも可)

燃費性能が高い

回生ブレーキを上手く動作させることで、トップクラスの燃費性能を発揮します。

ただ高速道路ではゆっくりスピードを落とす回生ブレーキはあまり使わないため、バッテリーが切れてエンジン駆動となり燃費は悪くなります。

ハイブリッド車とは違い、実際のガソリン消費については運転の仕方によって変動する傾向があります。

最新技術なのにリーズナブル

ノートはリーフの技術を応用しているため、コストが抑えられています。EV走行ができる車種としては低価格になっています。

安全性能

ミリ波レーダーによる車両・歩行者検知で自動ブレーキが動作します。踏み間違い防止やオプションでアラウンドビューモニターも使用できます。

<ノート e-POWER性能表>
燃費(JC08モード) 37.2km(4WDは28.8km)
新車価格 190万円~267万円
排気量 1200cc
サイズ 全長4,100mm x 全幅1,695mm x 全高1,520mm
車両重量 1,190kg~1,310kg
人気グレード X

3位:ホンダ フィット(ハイブリッド)

2001年に発売されたホンダ主力のコンパクトカーになります。近年でも販売台数は上位に位置する人気車種です。

燃費が良い

フィットは燃費性能が高く、ハイブリッド車は37.2km/L、ガソリン車でも最高24km/Lと、どちらも同クラスでトップクラスの燃費性能となっています。

車内が広い

軽自動車に近いコンパクトカーでありながら、高さを確保しているので圧迫感が少なく、トランクルームも利用しやすくなっています。

海外でも大人気

フィットは輸出車種としてはヴィッツと並んで1位を争う人気車種となっています。コンパクトさや燃費性能が高く評価されています。

安全性能

2018年のマイナーチェンジにより全グレードにホンダセンシングが搭載されました。ミリ波レーダーによる歩行者検知、誤発進抑制などがあります。

<フィット(ハイブリッド)性能表>
燃費(JC08モード) 37.2km(4WDは29.4km)
新車価格 169万円~241万円
排気量 1500cc
サイズ 全長3990mm x 全幅1,695mm x 全高1525mm
車両重量 1080kg~1230kg
人気グレード HYBRID L

4位:ダイハツ ミライース

低燃費と低価格をテーマとして登場したコンパクトカーになります。

低価格・低燃費

ミライースは2011年に発売され、当時は80万円台で30km/Lという驚異のコストパフォーマンスで注目されました。低燃費競争のきっかけとなった車種でもあります。

現行でも下位グレードでは80万円台から揃っていますが、下位グレードには安全性能は装備されていません。

フルモデルチェンジで軽量化

2017年のフルモデルチェンジで軽量化に成功し、軽いグレードでは車体重量が650kgまで下がりました。軽量化は燃費に大きな影響を与えています。

安全性能

「スマアシ」と呼ばれるスマートアシストが第3世代にアップグレードしています。第2世代は自動ブレーキ性能が低かったのですが、かなり改善されています。歩行者検知、後退支援、誤発進抑制機能などがあります。

<ミライース性能表>
燃費(JC08モード) 35.2km
新車価格 84万円~134万円
排気量 660cc
サイズ 全長3395mm x 全幅1,475mm x 全高1500mm
車両重量 650kg~740kg
人気グレード X”SAⅢ”

5位:トヨタ アクア

2011年に発売されたハイブリッド車で、プリウスより一回り小型のアクアが登場、当時ホンダのフィットを上回る低燃費と話題になりました。

世界でNo.1低燃費に

2013年のモデルチェンジにより、2015年のプリウスのモデルチェンジまで37km/Lを記録して世界No.1の低燃費車となりました。

ランキングで常に上位

販売台数ランキングではアクアは常に上位に入っていて、ノートやフィットなど同タイプの低燃費車と人気を争っています。

安全性能

レーダーとカメラによる自動ブレーキ、踏み間違いサポートなどがついています。(グレードG以上は標準装備)

<アクア性能表>
燃費(JC08モード) 34.4km(グレードLは38km)
新車価格 178万円~253万円
排気量 1500cc
サイズ 全長4050mm x 全幅1,695mm x 全高1455mm
車両重量 1060kg~1100kg
人気グレード SまたはG

6位:トヨタ ヴィッツ(ハイブリッド)

2010年に登場した、人気のコンパクトカーになります。2017年からハイブリッド車もラインナップされました。2019年のフルモデルチェンジで車名が「ヤリス」へ変更されました。

コンパクトカーとして進化

コンパクトカーとしてはホンダ「フィット」やスズキ「スイフト」などライバルは多いですが、常に販売台数の上位に位置しています。

ヴィッツは海外でも非常に人気の車種で、輸出台数は1位も記録しています。

燃費が良い

ヴィッツにはアクアと同じハイブリッドシステムを採用しており、34.4km/Lという高い燃費性能になっています。ガソリン車でも25km/Lと燃費が良いことも特徴です。

F“Safety Edition Ⅲ”のコスパ

ガソリン車ですが「特別仕様車 F“Safety Edition Ⅲ”」は安全性能が装備されて138万円から購入できるコストパフォーマンスの高いグレードとなっています。価格を抑えるならこのモデルも魅力があります。

安全性能

上位グレードはレーダーとカメラにより昼間の歩行者検知、自動ブレーキが動作します。またオプションで踏み間違えサポートもあります。

<ヴィッツ(ハイブリッド)性能表>
燃費(JC08モード) 34.4km
新車価格 181万円~231万円
排気量 1500cc
サイズ 全長3945mm x 全幅1,695mm x 全高1500mm
車両重量 1100kg
人気グレード F“Safety Edition Ⅲ”

7位:ホンダ シャトル(ハイブリッド)

シャトルはホンダ主力車種のフィットをやや大きく、上質にしたステーションワゴンという位置づけになります。

広い室内空間

ステーションワゴンでありながら、車高を高くして後席まで広い空間を確保しています。後席を倒すとフラットになり大きな荷物を積むこともできます。

低燃費

「HYBRID」のグレードで34.4km/Lと高い燃費性能があります。

安全性能

Honda SENSINGによる車両・歩行者を検知した自動ブレーキ、誤発進抑制などが備わっています。

<シャトル(ハイブリッド)性能表>
燃費(JC08モード) 34.4km(グレードはHYBRID)
新車価格 200万円~263万円
排気量 1500cc
サイズ 全長4400mm x 全幅1,695mm x 全高1545mm
車両重量 1190kg~1300kg
人気グレード HYBRID

8位:トヨタ カローラ アクシオ/フィールダー(ハイブリッド)

50年の歴史を持つロングセラー車種、カローラシリーズのセダン/ステーションワゴンになります。

走行性能

2012年以降は日本の道路にマッチするようコンパクト化されていて、全長4400mm、最小回転半径4.9mと小回りが効きます。全体的にバランスのとれた乗り心地になっています。

燃費と低価格が魅力

2013年にハイブリッド化し、HYBRIDグレードは人気が出ています。安全性能もついて約200万円から購入できる低価格が魅力です。

安全性能

レーダーとカメラによる自動ブレーキ、踏み間違いサポートなどがついています。

<カローラ アクシオ/フィールダー(ハイブリッド)性能表>
燃費(JC08モード) アクシオ:33.8km フィールダー:33.0km
新車価格 アクシオ:207万円~248万円 フィールダー:222万円~253万円
排気量 1500cc 1500cc
サイズ アクシオ:全長4400mm x 全幅1,695mm x 全高1460mm フィールダー:全長4400mm x 全幅1,695mm x 全高1475mm
車両重量 アクシオ:1140kg フィールダー:1170kg
人気グレード アクシオ:HYBRID・G フィールダー:HYBRID

9位:スズキ ソリオ

軽自動車のワゴンRから派生した、小型乗用車のコンパクトワゴンになります。

車内が広い

コンパクトカーは天井が近くて狭いイメージがありますが、ソリオは天井が高く広さを確保しています。

現在は他社からトヨタ「ルーミー/タンク」、ダイハツ「トール」、スバル「ジャスティ」など同タイプの小型トールワゴンが登場しています。しかし走行製・燃費・安全性能でソリオに人気があり、この分野での販売台数が伸びています。

マイルドハイブリッドのグレードも

フルハイブリッドとなるSZ・SXの他に、エンジンにモーター機能付き発電機を組み合わせたマイルドハイブリッドのグレード(MZ・MX)も用意されています。燃費は27.8km/Lという水準で価格も安いことから人気が出ています。

安全性能

デュアルカメラブレーキサポートにより歩行者や車両を検知して自動ブレーキが働きます。後退時のブレーキサポート、誤発進抑制など機能が充実しています。オプションで全方位カメラも設置できます。

<ソリオ性能表>
燃費(JC08モード) 32.0km(HYBRID SZ・SX)
新車価格 145万円~208万円
排気量 1250cc
サイズ 全長3710mm x 全幅1,625mm x 全高1745mm
車両重量 950kg~990kg
人気グレード HYBRID MZ

10位:スズキ スイフト

2000年にコンパクトカーとして登場し、2017年の4代目からハイブリッド車のグレードも登場しました。

走りと燃費の両立

4代目では70kgの軽量化に成功し、燃費が向上しました。軽量化による路面を捉えるスムーズな走りと、ハイブリッド化による燃費の良さが両立されています。

低燃費

ハイブリッドグレードで32km/L、マイルドハイブリッドでも27.4km/Lの高い燃費性能を発揮しています。

安全性能

「デュアルセンサーブレーキサポート」による車両・歩行者を検知した自動ブレーキが備わっています。また一部のグレードではロングドライブ支援機能がついています。オプションで全方位モニターも使用可能。

<スイフト性能表>
燃費(JC08モード) 32km(グレードはHYBRID SL・SG)
新車価格 166万円~194万円
排気量 1200cc
サイズ 全長3840mm x 全幅1,695mm x 全高1500mm
車両重量 960kg
人気グレード HYBRID RS

11位:トヨタ C-HR(ハイブリッド)

2016年に発売された、コンパクトなSUVになります。

走行性能を重視したSUV

C-HRはニュルブルクリンクなど海外での道路で走りをテストしたり、コンセプトカーがレースに参戦するなど、ドライビングを重視したSUVとなっています。

低燃費

発売当初からハイブリッド車もラインナップされ、ガソリン車を大きく引き離す低燃費を実現しています。実燃費テストでの評価も高いです。

安全性能

トヨタの安全性能でも上位となるToyota Safety Sense Pを採用しています。ミリ波レーダーで歩行者を検知したり、先行車追従システムを搭載しています。

<C-HR(ハイブリッド)性能表>
燃費(JC08モード) 30.2km
新車価格 261万円~297万円
排気量 1800cc
サイズ 全長4360mm x 全幅1,795mm x 全高1550mm
車両重量 1440kg
人気グレード G

12位:マツダ デミオ(ディーゼル)

2007年の3代目から欧州風デザインとなり、マツダの独自のテクノロジー「SKYACTIV-G」が登場して走りを楽しめる車になりました。

走りと燃費の両立

路面を捉えた硬めの走りと加速感、それに低燃費が両立されています。4代目からは内装の品質も向上しています。

低燃費

ディーゼルXD(ディーゼル)は低燃費で26.4km/Lとなっています。実燃費テストではアクア等のハイブリッド車より2割程度劣っていましたが、軽油はレギュラーガソリンより2割近く安いため、燃料費としてはハイブリッドと同等程度となります。

安全性能

マツダは2017年より全車種にi-ActiveSenceを搭載し、歩行者検知や後退アシストなど充実した運転支援機能があります。

<デミオ(ディーゼル)性能表>
燃費(JC08モード) 26.4km(グレードはXD)
新車価格 139万円~227万円
排気量 1500cc
サイズ 全長4060mm x 全幅1,695mm x 全高1525mm
車両重量 1130kg
人気グレード XD

近年はハイブリッド車が急増

近年はコンパクトカー以外にも様々なハイブリッド車が登場しています。

これまで燃費が悪いと言われてきたSUVやミニバンもハイブリッド化し、維持費を抑えることができるようになりました。

同一車種でガソリン車かハイブリッド車を選択できる場合、車種によってはほとんどの人がハイブリッドを選択する場合もあるようです。

今後さらに車種は増加するため、ユーザーは生活環境に合った最適な車を見つけやすくなるでしょう。

車を乗り換える場合

今後低燃費車に乗り換えを考える場合は、今の車を売ることになると思います。

車を売る際は買取業者をいくつも回ることで高く売ることができますが、この方法だと手間がかかります。

現在では1日で複数の買取業者から査定をしてもらえる一括査定が人気になっていて、利用する人が増えています。

まとめ

  1. マイカー通勤なら低燃費がお得
  2. 通勤手当が出る場合は余分にもらえることも
  3. 遠距離ほど燃費で出費が変わる
  4. 近年は低燃費車が多数ラインナップ

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