交通違反をすると違反点数が溜まり、免停や免許取り消し処分になってしまうことがあります。
このような場合、会社にはバレてしまうのでしょうか?
「クビになるので報告したくない…」
「黙っていたら職場にはわからない?」
など様々な考えになっているかもしれません。
免停や免許取り消しはどんなケースでよく起きるのか、会社にバレることはないのか、調べてみました。
よくある免停のケース
違反前歴がない人の場合でも、例えば一般道で30kmオーバーで取り締まりを受けると違反点数は6点になります。
この場合、違反点数が6点なので「30日の免停」となります。3年以内にも1度免停になったことがあれば(これを前歴1回という)、処分は厳しくなり6点でも「90日の免停」となります。
また酒気帯び運転で「0.15mg以上~0.25mg未満」だった場合、違反点数は13点となり、前歴なしの場合「90日の免停」となります。
免停や免許取り消しになると前歴がつきます。前歴は過去3年間での回数により、違反点数の処分が重くなります。ただ1年間無事故無違反で過ごすと、3年間の前歴はリセットされ0回になります。(カウントがリセットされるだけで免停などの違反記録は消えません)
よくある免許取り消しのケース
違反前歴がない場合、違反点数が15点以上で免許取り消しとなります。
免許は没収され、そして欠格期間という免許を取ることも認められない1年以上の期間が設けられています。
違反には様々ありますが、例えば酒気帯び運転(0.25mg以上)は違反点数は25点となり、一発で免許取り消しになります。
免停中に運転をした無免許運転は19点、ひき逃げは23点、死亡事故は20点など、悪質な違反は即時免許取り消しとなります。点数が高いほど、次回運転免許を取得する権利が与えられるまでの欠格期間も長くなります。
プライベートでの違反はバレる?
休日などプライベートの時間に自家用車で違反を取締りされても、警察が職場に連絡することはありません。
社用車を運転しての違反は警察が車の持ち主である会社に連絡をすることになりますが、自家用車であれば大丈夫です。
ただ他の理由でバレることがあります。
会社が運転記録を確認する場合
車を使用する業務の社員によく行われることですが、運転記録証明書の提出を会社から求められることがあります。
運転記録証明書は過去3年や5年間の違反記録が全て記載され、免停や免許取り消し、違反日時と内容、点数まで確認することができます。
そのため、プライベートでの違反による免停を隠していても、この運転記録証明書の提出を求められるとバレることになります。
業務に悪影響がない軽度な違反であれば会社に伝える必要はないでしょう。ただ飲酒運転による免許取り消しが露見すると、処分が下される可能性が高いです。
社内の噂が広まる
もし免許取り消しを隠していても、社内で噂が広まることがあります。
酒気帯び運転の場合は裁判に出廷する必要があり平日の休みが増えること、また急に車に乗らなくなることで周囲から疑われ噂となります。
身近にいる人であれば、意外と簡単に気づいてしまうものです。
営業職で車を使う場合はバレる?
仕事が営業職で、毎日車を使う場合は当然運転ができなくなるので当然バレることになります。そして業務に支障をきたします。
会社の就業規則によりますが、30日の免停くらいであれば減給や停職などの軽い処分が考えられます。
一般的に免停で解雇されることはないと考えられますが、業務内容から会社に損害を与えるような場合や、業務中の違反であれば会社によっては懲戒解雇となるかもしれません。
もちろん免許取り消しの場合は長期間仕事ができないため、懲戒解雇となるでしょう。
運送業の場合はバレる?
運送会社に勤める場合も当然免停を伝えることになります。
会社によりますが車を使用する業務であるため、免停でも免許取り消しでも懲戒解雇となるケースが多いです。
会社には正直に報告する
業務によってはプライベートの交通違反であれば、隠していても問題にならないことはあります。
ただ仕事で車を使う場合は、違反点数が少しでもつけば上司に報告するべきです。
また免許取り消しを隠していた場合は、会社によっては解雇されることもあり得ます。会社の処分決定も人が決めることですから、違反をしても隠さずに正直に報告することが望ましいと言えます。
乗れない車を売却する人もく
もし免許取り消しとなった場合、1年や5年、違反によっては10年間も車を乗ることができなくなります。
その場合は駐車代や保険料、自動車税など維持費が無駄にかかることになります。
このような場合はひとまず手放して、免許を取得できるときにまた購入する人が多いです。
まとめ
- プライベートの違反は会社にバレない
- 運転記録証明書を求められると全てバレる
- 免許取り消しが露見すると処分は厳しい
- 重大な違反はすぐに会社へ報告