廃車手続き

車が不要になってしまう状況は、長く車に乗っていると起きてしまいます。

「ミッションが故障して、見積もりに出すと修理費50万円と言われた」

「親族の長年放置していた車を処分したい」

このようなケースではどのように処分すればよいか悩んでしまいます。

このページでは実際に廃車手続きをする方法と、賢く処分できるおすすめの方法をご紹介しています。

まずは一時抹消登録をする

車の運転を止める手続きとして、まず管轄の運輸支局(軽自動車の場合は「軽自動車検査協会」)へ行き、一時抹消登録を行います。

この一時抹消登録を行わないと、車の解体を受け付けてもらえないため、先にこの手続きを行なっておきます。

手続きに必要なもの
  • 車検証
  • 取り外したナンバープレート(前後2枚)
  • 印鑑証明書
  • 実印
  • 検査登録印紙(350円)
  • 申請書(約30円)
  • 委任状(所有者が本人でない場合、本人の実印の押印が必要)

一時抹消登録申請書などを記入して窓口へ提出します。

手続きを終えると、一時抹消を完了した証明として登録識別情報等通知書が発行されるので受け取ります。

車の解体作業を依頼する

まだ車が動く状態なら、スクラップ工場へ持ち込むことになります。

しかし、長年放置していたりボロボロの状態、また事故で破損した状態など不動車であれば、レッカー移動が必要になります。

レッカートラックを依頼する

不動車の場合はレッカートラックでスクラップ工場まで持ち込みます。

乗用車のレッカー作業料金は一般的にこのような金額になります。

基本料金(積み上げ作業込) 10,000円~15,000円
けん引料金 500円~1,000円/km
クレーン作業 数千円~

10km程度のけん引の場合、だいたい20,000円程度の費用がかかります。

解体してもらう

自らの運転またはレッカー移動により、車はスクラップ工場へ持ち込まれることになります。

車のスクラップには解体費用として10,000円~15,000円が必要となります。

解体の完了までは1~2週間かかります。

解体が完了すると、解体業者より解体通知が届きます。これにより「解体報告記録日」が確認できます。

解体した鉄は買取りしてもらえる

解体した車の原材料となっている鉄などの資源は、買い取ってもらうことができます。

車は車体重量の約50%が鉄でできています。

そのため1,200kgの普通車なら600kg、800kgの軽自動車なら400kg程度の鉄が含まれていて、鉄の重量に応じて買取りしてくれます。

鉄の買取料金は、その時期の相場によって変わります。2018年12月時点では、約22円/kgでした。

先ほどの車体重量で計算すると、

乗用車:600kg×22=13,200円
軽自動車:400kg×22=8,800円

こちらがおおまかな鉄の買取価格になります。車体重量が重いほど買取価格も高くなります。

鉄の相場は10円台/kgや30円台/kgなど、意外と変動が大きいので買取価格は運にもよります。

また鉄以外にもアルミも買取りしてくれますし、カーナビやカーオーディオなど電化製品も買取りしてもらえます。

個人が解体依頼できないことも

スクラップ工場は基本的に車の買取業者やディーラーから受注を受けています。そのため個人からの解体依頼は断られることもあります。

解体届・永久抹消登録を行う

解体の完了書類を受け取ると、再び運輸支局へ行き、解体届・永久抹消登録を行います。この手続きには費用はかかりません。

解体届・永久抹消登録に必要なもの
  • 登録識別情報等通知書(一時抹消登録で受け取る書類)
  • 実印
  • リサイクル券
  • 移動報告番号(リサイクル券に記載の番号)
  • 解体報告記録日
  • 委任状(所有者が本人でない場合、本人の認印の押印が必要)
重量税還付申請も行う場合に必要なもの
  • マイナンバーカード
  • 金融機関情報
  • 委任状(車の所有者でない者が受け取る場合)

永久抹消登録申請書などを記入して窓口へ提出します。

重量税還付の申請は解体届と同時のみ申請が可能です。後日の重量税還付申請はできないので注意が必要です。

これで解体に関する手続きは終了です。

放置車だとリサイクル料がかかることも

2005年1月より自動車リサイクル法が施行され、車の購入の際はリサイクル料金を支払うことが義務付けられました。

施行後は車購入代金の中にリサイクル料金も含まれています。

そのため2005年1月以前に購入した車で、その後車検も受けずにずっと放置していた場合、廃車手続きの際にリサイクル料金を支払う必要があります。

一般的なリサイクル料金はこのようになっています。

軽自動車 7,000円~16,000円
普通車 10,000円~18,000円

自動車税の還付について

重量税の還付は解体届と同時に申請を行いますが、自動車税の還付は永久抹消登録手続きが完了すると、還付されるようになっています。

手続き完了後、1~2ヶ月後に還付通知書が届くので、郵便局受け取りや指定口座入金により還付金を受け取ります(自治体により方法が異なります)。

手間が大変!という方は廃車買取業者が簡単

自分で廃車手続きをするのは上記のように手続きが複雑で時間もかかります。

しかし、廃車買取業者へ依頼すれば手続きを代行してもらうことができ、しかも代行料金などはかからないので完全無料です。

運輸支局へ足を運ぶ必要もなく、レッカー代を支払う手間も不要になります。

自動車税・重量税の還付金も受けられるので、廃車買取業者を利用するメリットは非常に大きくなっています。

廃車買取業者を利用するメリット
  • 永久抹消登録など手続き代行
  • レッカートラック依頼
  • 解体届代行
  • 料金完全無料

まとめ

  1. 自分で廃車をするのは手間がかかる
  2. 廃車買取業者なら全てお任せ
  3. 完全無料で廃車にできる
  4. 廃車買取業者ならレッカー代も無料

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