堆朱種類中国美術
レア度
買取価格少し高い~非常に高い
備考

堆朱(ついしゅ)とは、漆細工の一種で、下地に何度となく朱漆を塗り続けて基盤を整え、その上にさらに文様を入れるという手法を経るものです。

ここで言う「朱」は色の意味なので、黒漆を塗ったものは「堆黒」ということになります。

元々は中国から伝来した技術なので、発色や文様にどことなく中華風の雰囲気を感じることもありますが、我が国では独自の進化を遂げ続けてきました。

この技法を真似て漆ではなく木を積み重ねることで、独特の味わいを出すという、「鎌倉彫り」を完成させたのです。

また、江戸期に入ると武士たちが空いた時間を使って本式の堆朱を行うようになり、鎌倉彫りともまた違う一派としてさらに技を高めていったのです。

朱漆の色合いと精妙な細工が素晴らしい芸術品ですが、作り上げるのに大変な手間を要するのが難点です。

また、漆塗りの上に造作を施していますので、乾燥や気温変化などにも強くなく、長い年月で状態が悪くなってしまうものも少なくありません。

ただそれだけに漆器の中でも最高級の品として珍重されており、贈答用に最適な一品とも言えるでしょう。

また、近年では江戸期に藩の武士たちによって広まったとされる「村上木彫堆朱」などが隆盛しています。

現在の中国でも同じようなものが作られ普及し、流行していることから、精密を極めた細工と、縁起の良い朱色の組み合わせは、国境を超え支持され続けるものがあると言えます。

物自体の強度がさほど高くなく、また状態変化しやすいために、骨董品としてもかなり価値が高いのが特徴です。

装飾が施されたものによって買取価格も大きく違います。相場は10,000円から100万円程度の買取価格となっています。

入念に細工がされたものは価値が高くなります。

『堆朱』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,買取りなら骨董品専門の買取業者へ

中国美術は長い歴史があり、鑑定にも豊富な経験が必要となります。

しかしリサイクルショップでは正しい鑑定を行うのは難しく、値打ちのある品物でも安く買取りされる可能性があります。

そのため専門の鑑定士がいる骨董品買取業者を選ぶことが大切です。

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