種類 | 洋画 | |
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レア度 | ||
買取価格 | 少し高い~お宝級 | |
備考 | – |
ピエール=オーギュスト・ルノワールは、十九世紀から二十世紀初頭に活躍したフランスの画家です。いわゆる印象派の第一人者として、歴史的に重要な作家です。
ルノワールは1841年、貧しい家に生まれ、早々に働き始めました。十代終わりの頃には、磁器の絵付職人としての道が開かれていたものの、失業します。
その原因は、手作業から機械生産へという技術革命にあり、ルノワールは扇子のデザインをしながら絵を学ぶようになります。
二十歳の頃になると、本格的にグレールがやっている画塾に入り学びますが、そこでの最大の収穫は、多くの画家仲間と知り合えたことと「自由」でした。
グレール自身はルネサンス期を思わせる作風の「古い」画家でしたが、ルノワールたちのしていることに口出しせず、また授業料も取りませんでした。
この頃からルノワールは各所で学んだ経験を活かし、サロン・ド・パリで入選するようになっていき、年を重ねるごとに彼の作風が確立されていきます。
それは端的に表現するなら、柔らかく眩しい「光」の巧みな扱いと、ふくよかで健康的な女性の姿でした。
とりわけ裸婦たちの姿は「模範」ではない故に、人間本来の美しさに満ちていましたが、その頃パリでは政変もあり、サロンでの落選が続いていました。
そのためルノワールとその仲間はそこを脱し、後に印象派と呼ばれるグループで展覧会を行うようになり、徐々に名声を勝ち得ていきます。
やがて一度は離脱したサロンに戻り、デッサンを重視する古典主義にも踏み込むようになると、彼の作風には良い意味での重みを増していきます。
著名人の肖像画を手がけたり、社交の現場を描く作品を手がけたりと、極めて安定的な仕事ができたのはこの時期です。
1890年にはサロンから離れて独自の活動を進めますが、リウマチにかかってしまったことで、晩年の彼には長く苦労がつきまとうことになります。
ただ一方で若く素晴らしい画家たちに囲まれる日々を送り、手に絵筆を縛り付けるに至っても、描くときは上機嫌だったと言います。
ルノワールはその柔らかく特徴的な画風から、各国の画家たちに強い影響を与え、日本でも梅原龍三郎が師事するなど、大きな変化をもたらしました。
戦前から戦後期に見られる、日本的ながら柔らかく肉感的な女性画、裸婦像は、ルノワールがいてこそのものだったのかも知れません。
今なお極めて人気が高く、買取価格は数が存在するリトグラフでも2万円から10万円以上、本物の油絵なら1,000万円以上が予想されます。
『ルノワール(ピエール=オーギュスト)』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,買取実績のある専門業者に申し込む
洋画など絵画はリサイクルショップでの買取りも可能です。
しかしリサイクルショップでは正確な鑑定はできず、数百円や1,000円程度の買取りになることがほとんどです。
骨董品を専門としている業者へ売る方が高く売れるのです。
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骨董品専門業者であっても、査定には価格差が発生します。
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そのため、2社以上で査定を受けることが高額買取りのポイントになります。
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