墨蹟種類掛軸
レア度
買取価格普通~非常に高い
備考

墨蹟(ぼくせき)とは、墨書した直筆の書のことを指します。ただ、日本ではもっぱら禅の高僧が墨書したものを対象に指すことが多いようです。

一般的にイメージされる掛け軸は絵巻物ですが、墨蹟の場合は文字だけで構成されるので、独特の趣きがあり、また「空間」の面白さもあります。

書画は芸術的な側面も強いですが、特に書となると、書かれた文字の美しさや書体の趣き深さ、意外な展開を加えるなど、あらゆる技が尽くされていきます。

識字率が低かった時代とは言え、一定以上の見識があれば誰でも墨書できるからとも解釈できますが、墨蹟の場合はやや趣きを異にします。

彼らは普段から厳しい修行をする僧たちであり、書の専門家ではありません。また、過剰な意趣を好まない傾向もあり、真っ直ぐな作意を良しとします。

他方、様々な含蓄のあるお話が書かれている場合も多々あり、その中華風とも違う風合いもあって、上流階級に非常に好まれました。

その飾らないが故の面白さが、わびさびを重んじる桃山期の茶道、茶席でも珍重され、掛け軸としてはメインの扱いを受けました。

確かに、時に場を圧するほどの迫力がある絵巻物の掛け軸では、そのまま飾ってしまうと落ち着きある茶席の雰囲気を崩してしまいかねません。

また、技に優れた中華風の墨蹟では、わびさびにも合致しにくい部分があり、純和風の墨蹟が求められる部分はありそうです。

色鮮やかな掛け軸を簡単に作れる現代においても、日本式の墨蹟は骨董として人気があります。他の国のものより範囲が狭いことも希少性につながっています。

買取価格はサイズや状態によって大きく変わります。無名作品であれば価値は低くなりますが、名のある僧による書や名品なら10万円から30万円の買取価格を望むことができます。

『墨蹟』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,骨董品鑑定士がいる業者へ売る

掛軸はリサイクルショップでも買取りできます。

ただリサイクルショップには専門の鑑定士はいないので、1点で1,000円など非常に安く買取りされてしまいます。

そうならないためにも、骨董品鑑定士がいるお店に売ることが重要です。

2,高く売るなら2社以上で査定

掛軸の買取価格は、専門の業者でも価格差があります。

ある業者で4万円であっても、別の業者では8万円になることもあります。

買取りが得意やジャンルがあるため、高く売るなら2社以上で査定することがおすすめです。

下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。