三島茶碗種類茶道具
レア度
買取価格少し高い~高い
備考

三島茶碗(みしまちゃわん)とは、十五世紀から十六世紀にかけて、朝鮮半島の李朝から伝来した焼き物のことを指します。

「三島」といっても国産ではなく、文様が伊豆の国、三島で版行されていた三嶋暦のくずし字に似ていたため、この名がついたと言われています。

したがって、豊臣秀吉の朝鮮侵攻以降に、我が国に根付いた朝鮮流の焼き物に系統は似ていますが、こちらの方が先輩格です。

その特徴は、日本的な雰囲気のない土味や風合いです。日本に唐物風の焼き物が根付いてからも、李朝からの品、あるいは李朝風の茶器は珍重されました。

また、茶の湯を確立させようとしていた当時の武士たちが、朝鮮の陶工にただならぬ興味を示していたことからも、評判の高さはうかがえます。

鎖国状態に入り、国内で朝鮮流の焼き物が作られるようになってからも、本式三島茶碗はとりわけ珍重され、特別に製作を依頼することもあったようです。

同じ唐物でも、貴人たちのために青磁で作られた器のように鋭過ぎることなく、ふわりとした文様と形を楽しめるのは、茶席向けと言えるかも知れません。

さらには、朝鮮風と言っても色絵を施したりはせず、ただ内側に素朴な文様を設け、外見は簡素な器に仕上げている点は三島茶碗ならではの風合いです。

元々舶来系としては先駆的な立場にあたりますが、華美に至らない「用」の美を、ごくさりげない形で楽しめる三島茶碗は貴重です。

李氏朝鮮は長く命脈を保ち続けますが、日本が原則として鎖国政策を敷いたことなどから、それほど数は多くありませんが人気はあります。

時代物で、さらには高名な作家の手によるものならば安くとも2万円以上、貴人に献上するような特別な逸品なら10万円以上の買取価格が望めます。

『三島茶碗』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,査定は骨董品鑑定士に

茶道具は高価な品物だと100万円を超えることもある骨董品です。

リサイクルショップではこのような茶道具を正しく鑑定するのは難しいでしょう。

安い価値をつけられないためにも、査定は骨董品鑑定士にお願いしましょう。

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