種類 | 焼き物 | |
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レア度 | ||
買取価格 | 高い~非常に高い | |
備考 | – |
九谷焼(くたにやき)とは、江戸時代、加賀市九谷村で陶石が見つかったことで、加賀藩が後藤才治郎に当時の最先端だった有田で技を学ばせて窯を開いたのが始まりとされています。
細密な下絵を施し、しかる後に赤、黄、緑、紫、そして紺青の五色もの色を使って上絵付けを行う「九谷五彩」の鮮やかさは特筆すべきものがあります。
これは下地の白色が他の産地に比べてやや弱みがあり、それを隠すために色付けしたという事情もありますが、故にそのデザイン性は卓越したものとなりました。
しかし、約半世紀後には廃窯となり、技巧を極めて九谷焼も一度は廃れてしまいます。勃興から廃窯までに作られた九谷焼を、特に「古九谷」と称します。
それから約一世紀後には復活することになりますが、明治維新を経ると、九谷焼は海外でも高い評判を呼び起こします。
さらにこの時期、学校が設立され、大量生産技術が確立されたこともあり、九谷は焼き物の名産地として今に至っています。
海外でも人気になった点は有田焼きでも同じですが、そこから技を学んだ九谷焼が、数百年を経て国際的な評判になるというのも興味深いですね。
また、九谷では陶器も磁器も盛んに生産されており、好みや用途などによって選んでいける柔軟性も買い手には嬉しいところです。
飛び抜けたと言っていいほどの多彩な色彩の鮮やかさ、それも下地を塗り潰すが故の充実ぶりもあり、骨董としても極めて人気が高いですね。無名ものでも歴史的価値がある場合は3万円程度の買取価格となっています。
特に著名作家の名品となると現代物でも10万円から50万円前後の買取価格が見込めるなど、非常に価値あるものとして認識されています。
ただ、明治期以降世界中にその名が広まったことで、価値があると認知されてしまったためか、贋作が非常に多い分野でもあります。
ほとんどが贋作と名指しされている有名作家の作とされる品もあるほどですので、慎重な鑑定は必須だと思います。
『九谷焼』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,専門の骨董品買取業者で鑑定
焼き物の買取りはリサイクルショップでも可能です。
しかし鑑定には高い専門知識が必要なため、リサイクルショップでは正しい価値で買取りされない可能性があります。
正しい価値で売るなら骨董品買取業者がおすすめです。
2,高く売るポイントは2社以上
骨董品買取業者の査定額は、お店によって価格差があります。
例えばあるお店が3万円でも、他のお店では6万円だった、というような価格差になった例もあります。
高く売るのであれば、2社以上の査定をして高いお店を見つけましょう。
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