種類 | 工芸品 | |
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レア度 | ||
買取価格 | 非常に高い~お宝級 | |
備考 | – |
蒔絵(まきえ)とは、漆を塗って仕上げた漆器の上に、金粉や銀粉を「蒔く」ことで絵をデザインしていった伝統工芸品の総称です。
単一の物品を示すのではなく、「蒔絵の箱」、「蒔絵の器」といった感じで、塗りを示すように用いられます。
起源には諸説ありますが、日本最古の蒔絵の品が正倉院に含められており、少なくとも千数百年以上、説によっては二千数百年もの歴史があると言えます。
その技法も、漆を塗る前に金粉などを蒔き、後に「研ぎ」を加えて蒔絵を露出させる「研出蒔絵」から予め蒔絵で文様を描く「平蒔絵」へといったように、どんどんと進化を重ねていきました。
しかし「毒性」のあるウルシを使っての漆器作り自体が大変な上、希少な金銀をふんだんに使って仕上げる蒔絵はとても価値がある点はまったく変わりませんでした。
また、蒔絵を塗る先となる工芸品自体にも手がかかっているわけですから、蒔絵塗りの品はとても貴重な品として、上流階級に珍重されてきました。
単なる漆器ではないと一目で分かるにも関わらず、落ち着いた作風でもありますので、日本刀や金銀財宝に比べてカドが立たないのもポイントだったのではと思います。
現代では漆に合成樹脂が用いられたり、スクリーン印刷の技法が一部用いられたりもしています。
しかし前述したように手間がかかり価値がある点では変わりませんので、変わらず貴重品として扱われています。
さらに言えば非常に「らしい」和の雰囲気を感じさせますので、現代の暮らしの中でも違和感なく扱うことができます。
本物の蒔絵が施された道具の買取価格は現在でも安定して高く、著名作家の一品物でなくても伝統的工芸品の器で10,000円から数十万円となっています。
また人間国宝ものや年代物であれば100万円以上の買取価格となっています。
『蒔絵』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,専門の骨董品買取業者へ申し込む
工芸品は品物により高額買取りになります。
しかし、リサイクルショップへ持ち込んでしまうと適切な鑑定は受けられず、安価で買取りされる可能性があります。
正しい価格で売るのであれば骨董品専門の買取業者へ申し込みましょう。
2,ポイントは2社以上の査定
骨董品の査定額は買取業者によって違いがあります。
例えばA社は1万5千円、B社は2万円、C社は4万円など、思ったより金額差が大きいのです。
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