東海道五十三次「桑名」切手
レア度☆☆☆
買取価格少し高い~高い
額面30円
発行年度1959年

東海道五十三次「桑名」は、昭和34年10月、国際文通週間の切手として発行されました。

図柄は、歌川広重の桑名・七里渡口を採用しています。

桑名は伊勢湾の西側にあり、古くから湾の玄関口として栄えてきた港です。切手の版画は、入江に入ろうとしている渡し舟が、帆を降ろして安堵している様子でしょうか。

後ろには、海に突き出した桑名城が見えて、内海らしく陸と海が混在しています。遠くには波に揺れる数隻の帆掛舟も見え、港の繁盛ぶりもうかがえます。

歌川広重は、1832年幕府の行列に加わって東海道五十三次を旅したと言われており、行く先々の宿場の風景を書き残したのが、この版画です。

広重にしかできない、巧みな遠近法を用いて、波や風の動きまでみごとに捉えていています。

桑名は42番目の宿として伊勢参りでも栄えたところで、次の宿は京の方向に四日市宿へと続く場所です。

当時は、見ることもかなわない各地の名所を描いた広重は大好評で、当時の風景版画の第一人者と言えます。

江戸時代に人々がこうした絵を手にするのは、どれほど楽しみだったかが想像できます。

前年の国際文通週間の「京師」など、広重の東海道五十三次は・蒲原・箱根・日本橋などがありますので、合わせて収集すると素晴らしいコレクションになります。

中古市場では、最も人気がある切手のひとつで、かなりの高値となっています。現在、単片で500円位から、1 シート10枚綴りで1800円位から購入できます。30円切手で、800万枚発行されました。

切手を買取業者に出す場合、買取価格は1枚100円程度、20面シートで裏糊ありの美品なら5,000円以上の高額買取りになります。

また、この年の9月26日は、伊勢湾台風が猛威を奮い、桑名市は床上浸水の多大な被害を受けました。

桑名郵便局も床上浸水の被害に会いながら、ご当地「桑名」の発売日の消印を求める郵便物が何万通も届いていて、局員は大変な苦労をして切手ファンの要望に応えたということがあったそうです。

『東海道五十三次「桑名」切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,切手専門の買取業者が有利

国際文通週間切手は様々な種類があり図案の面白さからコレクターから人気があります。高額買取りになる種類は少ないですが、需要が高いのが特徴です。

もし金券ショップや総合買取店で売ると一律の低価格となるためメリットはありません。切手専門の買取業者なら販売ルートを持っているのでプラスαの価値が期待できます。

2,1社だけの査定はもったいない

切手の枚数が多いほど査定額の差は大きくなります。そのため査定に出すのが1社だけではもったいないのです。

ある切手買取業者で金額が安くても、別の業者ではプレミアム切手を見つけてくれて数倍以上になる可能性もあります。そのため2社以上に出すことがおすすめです。

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