富嶽三十六景「三坂水面」切手
レア度
買取価格額面通り
額面40円
発行年度1965年

昭和40年の国際文通週間では葛飾北斎の富嶽三十六景「三坂水面」が取り上げられました。

図柄は、山梨県(甲州)富士河口湖の三坂峠から眺めた富士山と河口湖です。北側からの富士山は黄色の岩肌が荒々しく見え、湖には逆さ富士が写っています。

波ひとつない平な湖に映る富士は、のどかな夏の日を連想させてくれます。ふもとには山林の中に集落が点々として、寂しさを感じさせません。

富士の山頂は茶色の岩肌を見せていますが、湖面に写る富士は雪を被っているという不思議さ、その角度も正確ではないようです。どこかに驚きや疑問が湧いてくる画面は、北斎らしいサービス精神にあふれています。

富嶽三十六景は、当時の江戸で大人気の錦絵という多色刷りの版画のことで、大量生産で出版されています。

ちょうどその頃は、富士山信仰や富士講などが盛んで、北斎の版画は今の絵葉書のように旅土産として重宝されました。

富士山をテーマ描かれた「富嶽三十六景」は、36枚の予定でしたが、人気が高く10枚追加され全46景となっています。

浮世絵界の巨匠・鬼才・天才とあらゆる言葉で賞賛される北斎ですが、実生活でも90年の生涯で、93回も引っ越しを繰り返すという超人ぶりです。

切手では、富嶽三十六景は昭和38年~昭和44年の国際文通週間でシリーズで発行されています。

「保土ヶ谷」「隅田川関屋の里」「不二士見原」「甲州三島越」など7種。なかでも「神奈川沖浪裏」の、波が富士を飲み込んだ切手が、浮世絵と同様に切手収集ファンにも一番人気となっています。

額面40円、1200万枚 発行。買取価格は1枚40円、シートなら400円程度となります。

『富嶽三十六景「三坂水面」切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,切手専門の買取業者が有利

国際文通週間切手は様々な種類があり図案の面白さからコレクターから人気があります。高額買取りになる種類は少ないですが、需要が高いのが特徴です。

もし金券ショップや総合買取店で売ると一律の低価格となるためメリットはありません。切手専門の買取業者なら販売ルートを持っているのでプラスαの価値が期待できます。

2,1社だけの査定はもったいない

切手の枚数が多いほど査定額の差は大きくなります。そのため査定に出すのが1社だけではもったいないのです。

ある切手買取業者で金額が安くても、別の業者ではプレミアム切手を見つけてくれて数倍以上になる可能性もあります。そのため2社以上に出すことがおすすめです。

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