花嫁切手
レア度
買取価格額面通り
額面50円
発行年度1997年

「花嫁」は、平成9年にふるさと切手・新潟版として発行されました。

原画の作者は、挿絵画家で詩人の蕗谷虹児です。金襴どんすの帯しめながら……「花嫁人形」の歌を聴けば知らない人はいないでしょう。

切手の図柄は、文金高島田に角かくし、色白でピンクにそまる頬も緊張からか、三三九度の盃を口につけようとしている花嫁です。

伏目がちで、嬉しさと寂しさが入り混じった花嫁の心境が表されています。打ち掛けも金襴模様が丁寧に彩筆され、背景は淡いグラデーションで花嫁姿を明るく演出しています。

蕗谷虹児は、明治31年新潟県新発田市の生まれです。幼くして母を亡くし、夜学に通いながら働くかたわら、日本画の勉強もしていました。

その後、東京に出て竹久夢二に認められ、「少女画報」に初めての挿絵を掲載。

明治後期から大正にかけて、少女雑誌が続々と発行されるなか、「冷女界」「少女倶楽部」などの装丁や挿絵を数々手がけていきます。竹久夢二と肩を並べるほどの、大正ロマンを代表する挿絵作家です。

「花嫁人形」は、大正13年の詩画で「令女界」に発表されたものです。

12歳で亡くなった母への、思慕の念が込められていると言われます。駆け落ちだったため花嫁衣装に袖を通すこともなく、若くして亡くなった母親の姿を画に残したのではないでしょうか。

蕗谷虹児は挿絵画家に満足せず、本格的な画家を目指して4年間パリへ留学して、アール・ヌーボーやアール・デコの影響を反映した作品も残しています。

その間、藤田嗣治や東郷青児と出会うなど、作品の幅を広げます。しかし、戦争などで画家への道は思うようにならず、帰国後は挿絵や絵本などの世界で再び活躍しています。

切手は額面50円、5400万枚発行。買取価格は20枚シートで1,000円前後になります。

『花嫁切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,切手専門の買取業者が有利

ふるさと切手は様々な種類があり図案の面白さからコレクターから人気があります。高額買取りになる種類は少ないですが、需要が高いのが特徴です。

もし金券ショップや総合買取店で売ると一律の低価格となるためメリットはありません。切手専門の買取業者なら販売ルートを持っているのでプラスαの価値が期待できます。

2,1社だけの査定はもったいない

切手の枚数が多いほど査定額の差は大きくなります。そのため査定に出すのが1社だけではもったいないのです。

ある切手買取業者で金額が安くても、別の業者ではプレミアム切手を見つけてくれて数倍以上になる可能性もあります。そのため2社以上に出すことがおすすめです。

下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。