1963年切手趣味週間切手
レア度
買取価格額面通り
額面3セント
発行年度1963年

沖縄がアメリカの統治下にあった1963年に発行された切手趣味週間の切手には堆錦椀(ついきんわん)が描かれています。

我々にはなじみの薄いこの器には沖縄独自の手法が使われています。

まず、材料となる漆と、塗料や絵の具の原料としてもつかわれる顔料を混ぜて堆錦餅と呼ばれる素材を作ります。こうしてできた餅を無地の器に切り貼りしていくというのがこの手法のやりかたです。

このやり方を使うことによって、切り貼りを行う部分には立体感が生まれるという特徴があり、本州で作られる器とは一線を画しています。

また、顔料を使っている関係上、その色合いも様々で色彩豊かな器を演出しています。

この技法自体は江戸時代中期の1700年代の初頭に始まったとされていますが、歴史書を辿っていくと少なくともそれ以前には完成していたのではないかといわれています。

1600年代前半に書かれた中国の歴史書を見るとその時代の中国に既に琉球から堆錦椀が伝わっているという記述があるからです。

技法の完成には漆絵をはじめとした4つの手法がヒントになったと文書では伝えられています。

およそ300年の時を経て現在も堆錦椀は伝統品として作られており、沖縄を代表する伝統工芸品の一つとして生き続けています。技術の高さやその独特さからその価値は1品でも数千円から数万円とも言われています。

琉球切手には沖縄独自のものが描かれる傾向が強いので、この様に沖縄での独特で、代表的な伝統工芸品でもある堆錦椀が切手として発行されたのも自然なことだと言えるでしょう。

この切手趣味週間の切手の価値ですが、ネットオークションなどで一枚数十円から数百円程度とかなり安く設定されています。

ただ前後の年代のものがさらに安価で取引されているものが多くみられることから、切手趣味週間の切手の中ではやや高めだということが分かります。

『1963年切手趣味週間切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む

沖縄切手は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。

切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。

2,高く売る秘訣は2社以上で査定

実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。

数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。

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