1965年那覇市新庁舎落成切手
レア度
買取価格額面通り
額面3セント
発行年度1965年

沖縄県の那覇市に作られていた那覇市役所の庁舎には戦後から複雑な歴史があります。

第二次世界大戦後、アメリカの統治下のもとで当時の民家を最初の那覇市役所として利用し始めました。

しかし、戦後の復興の中で小学校や昔使っていたホテルなど様々な場所に市役所が移転していくことになります。その市役所庁舎が次々と建てられたエリアと反対方向には国際通りがあります。

その国際通りエリアはやがてお店が立ち並ぶ商業エリアとしての役割を果たすようになってきました。

そこで那覇市役所をもとあった場所からそのエリアに移転することが決まりました。これが1965年に移された那覇市新庁舎です。

この新庁舎は当時にしては新しく取り入れた部分が多い先進的なものでした。例えば今ではみられることも多い庁舎までに至る道のりに噴水が設けられた点です。

加えて緑豊かなところで庁舎がそれに囲まれているという点も珍しい点です。現在では多くの市役所が緑地を設けており、その先駆けとなったのがこの庁舎だと言われています。

新庁舎と名前がついていますが、この庁舎は現在は使われておりません。

2009年にまた別の場所に新しい庁舎が建築されました。それまでの実に44年間、この那覇市新庁舎は利用されることになったのです。

ある意味で、この庁舎は戦後沖縄の歴史を知る上で重要な庁舎であると同時に当時の那覇市民にとっての中心地と言えるでしょう。

この切手は1965年の9月18日に発行されましたが、この9月18日という日付は奇しくもこの庁舎が閉庁式を迎えた日になります。

切手としての価値は1枚20円程度でシートにしても400円となっています。この点で見るとプレミアとしての価値は低いと言えます。

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沖縄切手は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

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