震災切手
レア度☆☆
買取価格少し高い
額面半銭~20銭(9種類)
発行年度1923年

昨今では震災と言えば2011年3月11日の東日本大震災(通称3.11)を指す事が殆どですが、今回紹介する震災切手の震災は、1923年に発生した死者約10万人という甚大な被害を出した関東大震災の事を指します。

震災切手は、1923年9月1日11時58分32秒頃に発生した関東大地震の直後に応急措置的に製造された普通切手です。

当時東京に存在した逓信省や印刷局が被災してしまったため、倉庫にあった大量の切手が焼失したばかりではなく、切手の製造に使っていた設備や資材も失いました。

このような事態によって国は切手の供給が足りなくなる可能性があると判断して、応急措置として暫定的に民間会社で切手を製造させることが計画されました。その際に作られた切手を「震災切手」と呼んでいます。

最初に震災切手を製造したのは精版印刷会社でした。しかしその後には秀英社でも印刷されました。

これは暫定的な切手で、印刷は簡素な平版印刷だったので、切手の透かしは「震災透かし」と言われる簡易的な物でした。

切手は基本的に裏のりと目打を作る作業が省略された状態で販売されましたが、民間で目打を施したものも存在します。

その切手の種類は、20銭、10銭、8銭、5銭、4銭、3銭、2銭、1.5銭、1/2銭という9種類が存在しました。

デザインは1/2銭、1.5銭、2銭、3銭、4銭、5銭、8銭が真ん中に富士山、その周りに桜とトンボが描かれた枠で囲まれてあって、8銭と10銭は真ん中に太陽が描かれトンボが両端に描かれているものでした。

震災切手は震災が起こった翌月の1923年10月25日に発行されましたが、印刷所が想像より早く復活したので、翌年の1924年春迄に、通常の切手の製造が再開されました。

その理由から暫定的な震災切手は製造数の約50%を売り捌けないまま1925年4月30日をもって廃止となりました。

4銭、5銭、8銭、10銭、20銭の価値は概ね2,000円以上になります。しかし1/2銭、1銭、1.5銭、2銭、3銭の切手の価値は300円~1,000円程になってしまいます。

『震災切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む

普通切手は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。

切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。

2,高く売る秘訣は2社以上で査定

実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。

数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。

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