上村松園 切手
レア度
買取価格額面通り
額面80円
発行年度1999年

「上村松園」は、平成11年に文化人切手第2次第8集で発行されました。図柄は、日本画家・上村松園と代表作の「序の舞」です。

松園は明治8年、京都生まれ。京都の美術学校で四条派の鈴木松年に学んだあと、展覧会に出品した「四季美人図」で一等賞を受賞し、若くして素晴らしい才能が話題を呼びます。

しかし、この時代に女流画家としての道は並大抵のものではなく、世間の風当たりは強いものでした。

そんな時も、松園は母に励まされながら、京都の風俗や古典物語を題材にした女性像を数多く描いています。

おそらく、女性として生き方を絵にたくし、自立や品格、凛とした芯のある女性像を表したのでしょう。

昭和40年の切手趣味週間には、昭和11年の作品「序の舞」が取り上げられています。

静かに舞う女性の姿に上品さが漂い、扇子を持った指の先まで緊張感にあふれていて、高い精神性まで感じることができます。

また、昭和55年の近代美術シリーズには、昭和9年作の作品「母子」が取り上げられています。

赤ちゃんを抱いた女性は、長男の妻と松園の孫がモデルになっています。母親の髪の毛一本まで端正に描かれていて、気品や内面からあふれる女性の美しさを感じることができます。

一風、変化を見せた作品に「花がたみ」と「焔」があります。自身の恋心の情念といわれ、数多い美人画とはまた違っていて興味深いです。

「序の舞」「母子」ともに重要文化財に指定されています。昭和23年に女性初の文化勲章を受賞。昭和24年没。

生前からゆかりのあった山種美術館は、「蛍」「夕照」「新蛍」「夕べ」「砧」「春芳」など18点を所蔵。松園の人気は高く、全国の美術館でも作品を所蔵しています。

切手は額面80円。1800万枚発行。切手の買取価格は概ね、額面の80円ほどになっています。

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