【市川団十郎切手】の買取価格、相場と詳細について

文化人切手は日本で何らかの偉業を成し遂げて歴史に名を残した著名人の肖像画を題材にしたもので、夏目漱石や野口英世、福沢諭吉などお札にもなっている有名人がたくさん取り上げられています。

歌舞伎役者の市川団十郎は1950年に発行されました。額面は8円ですが、綺麗な状態のままでしたら100円ほどで買い取ってもらえるでしょう。シートであれば1枚当たりの価格がアップします。

さらにシートが美品で残っていれば一枚当たりの単価がさらに跳ね上がりお得になります。

切手の肖像画は市川団十郎の九代目のものですが、歌舞伎界の名門中の名門と言われるいわゆる市川団十郎のエリート家系の中でも天皇の前で初めて歌舞伎を演じています。

大衆の下品なものとされていた歌舞伎を芸術とするきっかけを作った特に有名な人物です。

市川家は江戸時代から350年も続き、梨園の世界でも唯一宗家と呼ばれる家系で、他の家系からは憧れの的ともいえます。

新之助から海老蔵になり、最後には団十郎の名を襲名することになっています。

現在の13代目の市川海老蔵も先代の第12代が白血病で66歳と早く亡くなられたため、いつ団十郎を襲名するのか話題になっています。

市川家は江戸時代前期に誕生して以来、華やかな歌舞伎のイメージとはうってかわって非業の最期を遂げる人が多いです。

初代は公演中に何と舞台で刺殺されてしまい、原因は不明ですが、華やかな世界の裏で嫉妬や恨みを買ったのではないかとの説があります。

三代目も22歳という若さで病死してますし、第七代にいたっては幕府の命により江戸を追放されます。

才能にあふれていて鶴屋南北と組んで四谷怪談を演じ、今までの歌舞伎界の常識を覆しあたらしいブームを作り出します。

そのためか、幕府から「役者ごときが幕府より贅沢をするとは何事だ」とお上から反感を買ったためだと言われています。

そして8代目も粋で上品で色気があり、代々荒々しいイメージのある団十郎とはうってかわって新極地を開いたのですが、32歳の若さで突然自殺してしまいます。

また、先述のように先代の第12代団十郎も白血病で9年間も苦しんだ上に66歳で亡くなり、現在の市川海老蔵も奥さんの小林真央さんが乳がんにかかり若くして悲運の死を遂げています。

市川家の屋号は成田屋といいます。初代団十郎が子供に恵まれなかったため、地元が近く代々市川家と縁のあった成田山新勝寺に祈願したところ、何と子供が生まれたといいます。

また、その後も子供は健康ですくすくと育ったので、初代団十郎は「成田不動明王山」を上演したところ大当たりをし、観客席から「成田屋」との叫び声があったそうです。

そのようなエピソードが成田屋の由来と言われています。

市川家の代々受け継がれている歌舞伎のDNAは華やかさと荒々しさと言われ、とても面白い歴史があります。

『市川団十郎切手』を損せず高額買取してもらう方法とは？

文化人切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。

希少価値が高い種類は多くありませんが、需要が高いのでシリーズが揃っていると切手買取業者ならプラスαを加算してくれることがあります。

一般的な中古買取ショップの場合、販売ルートを持っていないので一律の安い金額で買取りされる可能性があります。

買取価格は切手買取業者ならどこでも同じというわけではなく、価値のつけ方に違いがあります。

1枚だと少しの金額差でも数十枚、数百枚になると大きな金額差となります。そのため高く売るには2社以上に査定をしてもらうと損をせずに売ることができます。

下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。