数年前から発売されている18円切手が話題になっています。
ラーメンやすき焼き、蕎麦、寿司など料理がイラストになっていて、額面が18円という珍しい切手です。
さて一体どんな切手なのか、ご紹介しましょう。
18円切手は海外グリーティング(差額用)だった
18円切手の正体は、実は国際郵便葉書の料金に使う切手になります。
葉書を海外へ送る場合、料金(航空便)は1通70円です。世界中どこでもこの料金です。
一昔前は葉書は50円だったので、20円切手を貼って国際郵便葉書として出すことができました。
ところが消費税増税に伴って、2014年4月から葉書が52円へと値上げされました。
もちろん52円葉書に20円切手を貼っても海外へ送れるのですが、無駄な2円が発生してしまうため、日本郵便はこの差額用として18円切手を発行したのです。
発売は期間限定となり、海外への年末年始のあいさつが送れるようにと11月頃~1月末までの期間になっています。
2014年11月に第一弾が発売され、その後毎年発売されています。1シートは10枚で、販売価格は1枚180円となっています。
※葉書は2017年5月に62円へ値上げされています。2017年末にも18円切手が発行されましたが、今後は8円切手が登場するかもしれません。
18円切手はどんな種類がある?
18円切手は2014年から現時点(2018年)までに4種類発行されています。
いずれも日本食が描かれていてユニークな切手となっています。
<2014年11月発売>
18円切手の第一弾は「寿司と天ぷら」です。
海外の人に日本がイメージしやすいように寿司と天ぷらが選ばれています。
海外でも人気の日本食なので、図案に興味を持ってもらえると思います。
こういった料理を図案にした切手は「和の食文化シリーズ」などがありますが、比較的少ないと思います。
<2015年11月発売>
2015年は「ラーメンとすき焼き」です。
近年は日本のラーメン店が、海外で大人気なのだそうです。そのためラーメン=日本食とわかってくれるようです。
すき焼きは日本の伝統料理ですね。イラストも美味しそうに描かれています。
左右の余白にはラーメンのこしょうとすき焼きの卵があり、とても可愛らしいです。
<2016年11月発売>
2015年は「そばと親子丼」になります。
いかにも日本食、というお蕎麦と、左の余白にはわさびとそば湯が描かれています。
親子丼は器まで美味しそうに感じるイラストです。右の余白にはさじと七味が描かれています。
<2017年11月発売>
2017年は「三色団子とたい焼き」になります。
三色団子は日本らしいですが、たい焼きは海外でどのくらい知名度があるのでしょうね。
でも2017年も可愛らしいイラストになっています。
18円切手はふだん使用にもおすすめ
日本食を描いた18円切手は、このように遊び心があって楽しい切手です。
国際郵便用でなくても、多少端数が出ても通常郵便に使用するのも面白いと思います。
例えばポストカードに50円切手とこの18円切手を貼ったりできます。
封筒の82円だとうまく金額が合う額面がないので、82円切手に18円切手を貼ることになると思いますが。
受け取った相手は喜んでくれると思いますよ。
購入するなら11月に
この18円切手は2017年は30万シート発行されました。
枚数としては多くないので、念のため発売直後の11月には購入しておくことをおすすめします。
海外へ送る用以外にも、1枚180円と安いので、コレクションとして1シート持っておくのもいいかもしれません。
他の料理切手もおすすめ
18円切手以外にも、食べ物を題材とした切手は発行されています。
「和の食文化シリーズ切手」は2015年に発売され、2017年で第3弾が発売されています。
外国では料理を題材にした切手は多いようですが、日本ではあまり見かけないですよね。
まだ知らない人が多いので、たまに料理切手を使うのも楽しいですよ。
まとめ
- 18円切手は海外郵便用
- 日本食切手がユニーク
- ふだんの郵便にも使える
- 購入は11月のうちがおすすめ