飛鳥の春の額田王切手
レア度
買取価格額面通り
額面60円
発行年度1981年

「飛鳥の春の額田王」は、昭和56年の近代美術シリーズ第9集で発行されました。

日本画家・安田靫彦の作品になります。五重塔・寺院群、大和三山、飛鳥川を背景に、都を見下ろす額田王の立ち姿です。

繊細で丁寧に描かれた線、春の若草を感じさせる柔らかな色彩、のどかな飛鳥時代のようすを彷彿させています。

額田王は少し頬を染め、朱色の襦袢に白地に菱型模様の裳、虹色のショールを肩からかけています。今から思うと、意外とシンプルでモダンな衣装を着けています。

安田は作品づくりにおいて、実際に奈良に滞在し、時代考証や史実を詳しく調べてから描いています。

そのためか、今は法隆寺くらいしか現存しないこの場所も、いにしえの風景に想像が膨らみ、1400年前を素直に受け入れさけてくれます。「春の額田王」は、昭和39年の院展に出品されたもの。

安田靫彦は、明治7年東京・日本橋生まれ。少年時代に、横山大観や菱田春草らの作品を観た印象が深く、画家を志したという人です。

東京美術学校に入学しますが中退して、当時、日本画の隆盛を誇っていた岡倉天心が主幹する日本美術院に所属。小林古径、前田青邨とともに、院展の三羽烏と言われるほどの勢いで次々と作品を発表しています。

昭和24年に火災で消失した奈良・法隆寺金堂壁画の修復には、安田靫彦も前田青邨、橋本明治、吉岡堅二らとともに壁画修復に参加しています。

昭和42年から43年にかけて修復が行われ、現在は金堂の壁面に収められています。昭和53年没。

代表作品は、「夢殿」、「黄瀬川陣」(重用文化財指定)、「窓」、「卑弥呼」など。

額面60円、2600万枚発行。買取価格は1枚数十円、20面シートは1,000円程度になります。

額面程度の価値となっているので、なるべく多くの切手と一緒に査定に出すことをおすすめします。

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