弁財天妃の柵切手
レア度
買取価格額面通り
額面60円
発行年度1982年

「弁財天妃の柵」は、昭和57年の近代美術シリーズ第14集で発行されました。棟方志功・昭和49年作の板版画です。

弁財天は、美と知恵と音楽の神様であり、財と福を招く七福神の一人として知られています。

ふくよかな顔のライン、大きく見開いた目、鼻筋の通った顔立ちに紅をさした小さな口。

これだけですごくインパクトがあるのですが、長い巻き毛をした額の上に赤い鳥居の飾りを付け、白い肌の胸元には首飾りが2重に巻かれています。そして、背景の鮮やかな朱赤が、弁財天の顔を引き立たせています。

棟方志功は、明治36年青森県生まれ。少年時代から版画家を目指していて、大正13年に上京し油絵なども描いていましたが、うまくいかなかったようです。その後、国画展に出品した板画「大和し美し」で転機が訪れます。

昭和20年に富山県南砺市に疎開し、昭和29年までこの地で制作活動を続け、「阿弥陀如来像」「蓮如上人の柵」「御二河白道之柵」「我建超世願」など、多くの作品を残しています。

代表作は、「二菩薩釈迦十大弟子」、「東海道棟方板画」、「湧然する女者達々」(ヴェネツィアで国際版画大賞受賞)など多数。

極度の近視のため、板に目をすりつけるようなスタイルで彫刻刀を握り、スピード感のある力強い線を一気に彫るのが特徴的です。

テレビなどでその姿を見たことがあるからか、温かな人柄や快活で奔放な性格が、作品に反映されているなと実感できます。

少年時代に大きくなったら何になる?と聞かれ、「ゴッホになる」と答えたという有名な逸話もありますが、本当に天真爛漫な笑顔で、作品の向こうから志功さんが覗きこんでるような気がしてきます。

額面60円、2800万枚発行。買取価格は1枚数十円、20面シートは1,000円程度になります。

額面程度の価値となっているので、なるべく多くの切手と一緒に査定に出すことをおすすめします。

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1,切手専門の買取業者で査定をしてもらう

近代美術シリーズ切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。

希少価値が高い種類は多くありませんが、需要が高いのでシリーズが揃っていると切手買取業者ならプラスαを加算してくれることがあります。

一般的な中古買取ショップの場合、販売ルートを持っていないので一律の安い金額で買取りされる可能性があります。

2,損をせずに売るなら2社以上で査定

買取価格は切手買取業者ならどこでも同じというわけではなく、価値のつけ方に違いがあります。

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