レア度 | ☆ |
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買取価格 | 額面通り |
額面 | 50円 |
発行年度 | 1979年 |
「わだつみのいろこの宮切手」は1979年5月30日に発行されました。
刷られた枚数は2,800万枚で、シートは140万枚です。
切手の買取価格は1枚数十円、20面シートは1,000円程度になります。
意匠の原型となる絵を描いたのは青木繁氏という画家です。1882年に福岡県でうまれ、30歳前に亡くなったにも関わらず、ロマン主義をベースとした画家として名を馳せました。
彼の人生は、虚偽の真実を混ぜたエピソードが多々あるので、伝説めいている部分があります。若くして亡くなったので、作品数は少なく完成に至らなかった作品も多いです。
その中でも代表的な『わだつみのいろこの宮』は、日本最古の本と呼ばれている古事記に登場する2人の男性をベースとして描かれた作品で、現在は東京藝術大学大学美術館に保管されています。
そのベースとなった人物とは海幸彦(うみさちひこ)と海幸彦の弟にあたる山幸彦(やみさちひこ)といいます。
兄から借りた釣り針を海幸彦が無くしてしまい、それを海鱗(いろこ)の宮という海の底にある城のような場所で探しているうちに、豊玉姫と運命的な出会いを果たします。
やがて2人は結婚し、暫くの間はこの城で仲睦まじく暮らしていたのですが、釣り針を取り戻した山幸彦は海の神様から宝をもらって、陸地へと戻っていくという話のワンシーンを切り取って、描いた絵になります。
実はこの話は、浦島太郎のプロトタイプとなった物語だともいわれています。
縦に180センチメートル、横に68センチメートルという縦に異様に長いキャンバスに描かれており、夏目漱石も自著で大絶賛しています。
この絵を描くときに、作者は海の中に潜り、海の風景を観察しました。
加えて、この絵のために尽力を注ぎ、とてつもない量の下絵、デッサンを作成し、製作期間にはなんと3年間という時間を注いだといいます。
『わだつみのいろこの宮切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,切手専門の買取業者で査定をしてもらう
近代美術シリーズ切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。
希少価値が高い種類は多くありませんが、需要が高いのでシリーズが揃っていると切手買取業者ならプラスαを加算してくれることがあります。
一般的な中古買取ショップの場合、販売ルートを持っていないので一律の安い金額で買取りされる可能性があります。
2,損をせずに売るなら2社以上で査定
買取価格は切手買取業者ならどこでも同じというわけではなく、価値のつけ方に違いがあります。
1枚だと少しの金額差でも数十枚、数百枚になると大きな金額差となります。そのため高く売るには2社以上に査定をしてもらうと損をせずに売ることができます。
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