炎舞切手
レア度
買取価格額面通り
額面50円
発行年度1979年

「炎舞」は、昭和54年に近代美術シリーズ2集で発行されました。日本画家・速水御舟の作品で、大正14年に描かれたものです。

切手は額面50円。買取価格は1枚数十円、20面シートは1,000円程度になります。

空中に渦巻くように燃えさかる炎、菩薩様が放つ光背ように真っ赤です。

炎の塊は動きがあって、まるで感情のある物体のようにも見えまます。周りを蛾の集団が、明るさに誘われて舞っているのが幻想的です。

鮮やかな色彩、炎の柔らかな動き、意表をついたようなテーマが、観る人を惹きつけます。

御舟は明治27年、東京浅草の生まれ。幼い頃から画家になるよう周囲に薦められるほど、絵を描くのが上手だったそうです。

15歳で松本楓湖の元で本格的に学び、大和絵、俵屋宗達、尾形光琳などの伝統的な技法を習得します。17歳の頃に描いた「むほろぎの讌」で一等賞を取り、早くも画家の道を確かなものにします。

昭和4年の作品「名樹散椿」屏風図でも、大胆な構図と繊細な紅白の椿屏風は、琳派を思わせるような気品と迫力あふれる作品です。

代表作は、「京の舞妓」、「炎舞」、「翠苔緑芝」、「名樹散椿」など。40歳の若さで亡くなるまでに600点ほどの作品がありますが、もっと長生きしていたら、その先にはどんな新しい世界を見せてくれただろうと、早世が惜しまれる人です。

「炎舞」は、昭和52年に重要文化財に指定。御舟の作品は、山種美術館に120点が所蔵されています。

一人の画家がこれだけ多く収蔵されているのは幸運ではないでしょうか。同美術館にはこの他、横山大観、下村観山、上村松園など、近代美術画家の作品も数多く収蔵されています。

平成6年に、「速水御舟」文化人切手でも発行されています。

『炎舞切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,切手専門の買取業者で査定をしてもらう

近代美術シリーズ切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。

希少価値が高い種類は多くありませんが、需要が高いのでシリーズが揃っていると切手買取業者ならプラスαを加算してくれることがあります。

一般的な中古買取ショップの場合、販売ルートを持っていないので一律の安い金額で買取りされる可能性があります。

2,損をせずに売るなら2社以上で査定

買取価格は切手買取業者ならどこでも同じというわけではなく、価値のつけ方に違いがあります。

1枚だと少しの金額差でも数十枚、数百枚になると大きな金額差となります。そのため高く売るには2社以上に査定をしてもらうと損をせずに売ることができます。

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