レア度 | ☆ |
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買取価格 | 額面通り |
額面 | 50円 |
発行年度 | 1979年 |
「もたれて立つ人切手」が発行されたのは1979年6月25日です。枚数は2,800万枚で、シートの枚数は140万枚です。
買取価格は1枚数十円、20面シートは1,000円程度になります。
意匠の原型を描いたのは、萬鉄五郎(よろずてつごろ)氏という大正時代の画家です。
フォーヴィズムという、繊細とは程遠い荒々しいタッチと、原色をたくさんもちいた刺激的な画風を得意としており、日本でいち早くその画風を日本画に取り入れました。その功労は後に大きく賞賛されました。
もたれて立つ人は、この画家の代表作で、油彩絵の具で麻の上に描かれています。
褐色で描かれている裸体は幾何学的模様を組み合わせたようであり、無機質な印象を感じます。
以前の作品では、フォーヴィズム画法を用いた作品を描いていたのに対して、この作品では、モノクロチックに色をなるべく使わず描いています。
どのような作品を見て、彼がこの作品を描いたかは今日までに分かっていませんが、それはいずれキュビスム(さまざまな物体を多角面から見て、それを1つの画面内に収める描き方)に関して追求する姿勢へと進化します。
この作品は、萬なりのキュビスムに対しての1つの答えを提示した作品であり、それと同時でキュビスムのロジック的な絵画思潮が流行らなかった日本の近代絵画の中で、先駆者的な立ち位置にある絵です。
ただ、同期の作品には、表現上のふり幅が見受けられ、正確に定義づけられるものではありませんでした。
なので、この作品でもキュビスムに対しての理解が出来ますが、頭が緑色にプラスして、赤褐色をベースとしている暗い色調で、上半身がデフォルメされて目立つように描かれ、肩であったり、腰であったりが極端に曲げられているところが、彼の個性がキュビスムと融合した作品といえます。
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