金蓉切手
レア度
買取価格額面通り
額面50円
発行年度1979年

「金蓉(きんよう)切手」は1979年9月21日に発行されました。刷られた枚数は2,800万枚で、シートの枚数は140万枚です。

買取価格は1枚数十円、20面シートは1,000円程度になります。

意匠の原型となった絵を描いたのは、安井曾太郎氏という京都出生の洋画家です。

安井は商業学校を途中で辞め、絵を描くことを志します。1907年に海外に渡り、フランスやイギリスなどに行きます。

自分らしい作画とは何かを追求するのに10年程度苦悩し、1930年に描いた作品、「婦人像」で彼の画風が確立され、昭和期で著名な洋画家と今でも評価されています。

その後、美大の教授や学芸員を担い、1955年に亡くなります。

さて、作品の金蓉 ですが1934年に描かれた作品です。油彩で描かれており、キャンバスの大きさは縦に96.5センチメートル、横に74.5センチメートルと比較的小さな作品です。

美麗な青色のチャイナ服を着た女性が椅子に腰をかけて、それを斜めから捉えている構図になっています。

精密に描かれたこの作品は、「現代の写実主義のカノン」と評されました。表情、ポーズからはリラックスしている感覚が鮮明に伝わってきて、それによって被写体となっている女性の性格などが分かります。

この感覚は作者が敬愛してやまないセザンヌから譲り受けた画風を参考にして確立されています。

被写体の全体の中で、頭、腰から膝にかけてまでの部分は殆ど真横を向いており、両肩から腰は正面を向いています。このことより、頭の先から爪の先まで流麗な連続的なフォルムになっています。

被写体のモデルとなっているのは、上海総領事のご令嬢で英語も話せる小田切峰子という女性です。

この作品が描かれていた1934年ごろ時代を代表する女性で、政財界で名を馳せていました。

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近代美術シリーズ切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。

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一般的な中古買取ショップの場合、販売ルートを持っていないので一律の安い金額で買取りされる可能性があります。

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