月光仏切手
レア度
買取価格額面通り
額面15円
発行年度1968年

東大寺「月光仏」切手は、昭和43年の第1次国宝シリーズ第2集・奈良時代で発行されました。

月光菩薩の名で知られる天平彫刻の名作で、全体像は206センチ、塑像造りとなっています。

切手に取り上げられた仏像は上半身がクローズアップされ、伏し目がちでふくよかな面持ち、鼻が高く口元は引き締まって神秘的です。頭部には月輪を載せ、両手を胸で合わせた姿から静かな祈りが伝わってきます。

写真は入江泰吉(明治38年生まれ~平成4年没)によるもので、地元奈良の寺社や仏像、大和路の四季などを数多く撮影し、その魅力を写真集などで紹介しています。

モノクロの仏像写真では、光と影のコントラストを効果的に使い、1枚1枚に魂が込められているように感じます。この切手写真も、生きているような月光菩薩の最も輝いた表情がとらえられています。

国宝シリーズの切手では「広隆寺・弥勒菩薩」、法隆寺「百済観音」にも入江の写真が採用されています。

月光菩薩は、月のような清らかな心で煩悩から離れるという意味だそうです。

本来、月光菩薩は薬師如来の脇に置かれている仏像ですが、切手の仏像は日光菩薩とともに法華道堂の(三月堂)の本尊である不空羂索観音像の両脇に、日光菩薩と対になって置かれていました。

現在は保存のため、東大寺ミュージアムに安置されています。

東大寺はいうまでもなく「大仏」さまで有名ですが、奈良時代に聖武天皇によって国家的プロジェクトとして建立された寺院です。

大仏の建造が始まったのが天平13年とされるので、月光菩薩もその頃のものとされています。

奈良時代の第1次国宝シリーズ第2集では、「月光仏」をはじめ、興福寺「阿修羅」、薬師寺「吉祥天」の三点が取り上げられています。

額面15円、2200万枚発行。切手の買取価格は1枚数十円、20面シートは400円程度となります。

額面程度の価値になりますが、他の切手とまとめて売ると価値が高くなることがあります。

『月光仏切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,切手専門の買取業者で査定をしてもらう

国宝シリーズ切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。

希少価値が高い種類は多くありませんが、需要が高いのでシリーズが揃っていると切手買取業者ならプラスαを加算してくれることがあります。

一般的な中古買取ショップの場合、販売ルートを持っていないので一律の安い金額で買取りされる可能性があります。

2,損をせずに売るなら2社以上で査定

買取価格は切手買取業者ならどこでも同じというわけではなく、価値のつけ方に違いがあります。

1枚だと少しの金額差でも数十枚、数百枚になると大きな金額差となります。そのため高く売るには2社以上に査定をしてもらうと損をせずに売ることができます。

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