阿修羅切手
レア度
買取価格額面通り
額面15円
発行年度1967年

「阿修羅」は、昭和43年2月発行された第一次国宝シリーズ・第二集のうちの1枚です。

撮影された写真をもとに、デザイナーの久野実が切手の画を描いています。上半身だけを大胆に切り取った構図で、顔や腕の表情がリアルに伝わってきます。

奈良時代に建立された興福寺西金堂に安置されていた八つの仏像のうちの一つで、西金堂が江戸時代に火災で焼失しましたが、阿修羅像は無事でした。

阿修羅像は、身長153センチほどの細身の像で、顔が三面と手が六本の姿で表されています。

少年のような純粋な面持ちと眉間にしわを寄せた眼差しは力強く、悩み・怒りのようなものを感じさせます。

最初は全身に赤漆が施されていたそうで、その形相は今以上に迫力があったと思われます。

阿修羅はもともと古代インドの正義をつかさどる神でしたが、帝釈天に娘を奪われたことに怒って戦いを始め、いつまでも進軍を止めようとしなかったので、敵を赦す心がない狭量な者として天界を追われました。

その後、阿修羅は仏教に帰依し、戦闘神として仏法の守護者となったと言われています。

日本の仏像の中でも、圧倒的な人気を誇る阿修羅像だけに、切手も高い値段で取引された時代もありました。しかし、ブームが去った後は値段も落ち着いています。

額面15円で、2200万枚発行。切手の買取価格は1枚数十円、20面シートは400円程度となります。

国宝シリーズとして同時に、「東大寺月光菩薩」15円切手と、「薬師寺吉祥天」50円切手も発行されています。

国宝シリーズには、飛鳥時代、奈良時代、平安時代、鎌倉時代、室町時代、安土・桃山時代、江戸時代に各3種類があります。

歴史や国宝ファンの人も、手元に置いておくと、楽しみなのではないでしょうか。

『阿修羅切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,切手専門の買取業者で査定をしてもらう

国宝シリーズ切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。

希少価値が高い種類は多くありませんが、需要が高いのでシリーズが揃っていると切手買取業者ならプラスαを加算してくれることがあります。

一般的な中古買取ショップの場合、販売ルートを持っていないので一律の安い金額で買取りされる可能性があります。

2,損をせずに売るなら2社以上で査定

買取価格は切手買取業者ならどこでも同じというわけではなく、価値のつけ方に違いがあります。

1枚だと少しの金額差でも数十枚、数百枚になると大きな金額差となります。そのため高く売るには2社以上に査定をしてもらうと損をせずに売ることができます。

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