レア度 | ☆ |
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買取価格 | 額面通り |
額面 | 15円 |
発行年度 | 1967年 |
「手箱」切手は、昭和43年に第1次国宝第3集で発行されました。
正式には「片輪車螺鈿蒔絵手箱」といい、絢爛な貴族文化が凝縮された逸品で平安時代を代表する漆工芸です。
切手には手箱のほぼ全体が取り入れられていて、片輪車の模様や蓋の横に付けられた車輪形の金具もよく見えています。
金銀に浮き上がった模様は、貴族が乗る牛車の車輪を意匠にしたもので、当時から調度品などにも使われています。
手箱のすばらしさは、手の込んだレベルの高い技術にあります。
漆を何層にも塗り重ねたあと、蒔絵の流水紋を研ぎ出し、さらに貝を埋め込む螺鈿という方法によって車輪が豪華な光を放っています。
まさに王朝の雅が写しだされた逸品で、現在は東京国立博物館に所蔵されています。
当時の姫君は手箱に大切な文や和歌を入れたり、漆塗りの箪笥、棚、御膳、火鉢など、どれも華やかな調度品に囲まれて暮らしていたのかと思うと溜息がでるばかりですね。
私たちは、ひな祭りに飾る蒔絵のお道具を見て、平安時代のミニチュア版で雰囲気を楽しむばかりです。
漆は「ジャパン」という言葉で海外にも通じる伝統工芸品です。その漆の技法は、昔とほとんど変わっていません。
例えば輪島塗の制作過程は100以上にも及び、塗師屋、木地師、下地塗職人、沈金・蒔絵師などそれぞれ手作業で一年以上かけてツヤのある漆塗りが造られています。
椀や菓子器など手に持った時の使い心地は言うまでもなく、蒔絵の美しさや重厚で優美な存在感があります。
発行は2000万枚。切手の買取価格は1枚数十円、20面シートは400円程度となります。
額面程度の価値になりますが、他の切手とまとめて売ると価値が高くなることがあります。
『手箱切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?
1,切手専門の買取業者で査定をしてもらう
国宝シリーズ切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。
希少価値が高い種類は多くありませんが、需要が高いのでシリーズが揃っていると切手買取業者ならプラスαを加算してくれることがあります。
一般的な中古買取ショップの場合、販売ルートを持っていないので一律の安い金額で買取りされる可能性があります。
2,損をせずに売るなら2社以上で査定
買取価格は切手買取業者ならどこでも同じというわけではなく、価値のつけ方に違いがあります。
1枚だと少しの金額差でも数十枚、数百枚になると大きな金額差となります。そのため高く売るには2社以上に査定をしてもらうと損をせずに売ることができます。
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