澪標図切手
レア度
買取価格額面通り
額面50円
発行年度1978年

「澪標図」(みおつくしず)は、昭和53年の第2次国宝シリーズ第7集で発行されました。

江戸時代の絵師・俵屋宗達の代表作で、「源氏物語」第14帖の「澪標」を題材にしたもの。

物語は、須磨明石での謹慎から解かれ、都に戻った光源氏が朝廷に復帰した後、住吉大社に詣で、明石の君もたまたま参拝に来合わせていたのですが、船から降りずに源氏との再会を避けて帰るという場面です。

源氏から明石への贈歌が出て来ますが、「澪標」は「身を尽くし」の意が隠されています。

切手の図柄は、六曲一双屏風のうち、2~4曲の真ん中の部分をトリミングしています。

雅やかな牛車から降りた光源氏は、まばゆいばかりのオーラを放っています。何人かの公家を引き連れ、従者たちはたじろぎもせずに膝をついています。

カットされた部分には、左側の鳥居の向こうが住吉大社、海岸沿い立ち並ぶ松の木、その奥に太鼓橋が掛かっています。右側の海には明石の君の乗った屋形舟が光源氏の一行が行き過ぎるのを静かに待ちます。

この「澪標図」と、源氏物語の第16帖「関屋」を題材にした「関屋図」のふたつが六曲一双の屏風で、「澪標図」は左側になります。「風神図」と並んで国宝に指定されています。

俵屋宗達は、桃山~江戸初期に活躍した絵師で、京都で「俵屋」という工房を営み、扇絵や料紙の下絵なども幅広く手がけていました。

画面からはみ出す大胆な構図、金箔をふんだんに用いた豪華絢爛、想像が膨らむ題材、観る人をあっと言わせいくれるのは宗達ならではの才能です。

その後の、尾形光琳や酒井抱一へと受け継がれていく江戸琳派の生みの親です。

顔面50円。3200万枚発行。切手の買取価格は1枚数十円、20面シートは1,000円程度となります。

買取業者では額面程度の価値になりますが、他の切手と合わせて査定をすると価値が高くなることがあります。

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