松に草花図切手
レア度
買取価格額面通り
額面50円
発行年度1977年

「松に草花図」は、昭和52年に第2次国宝シリーズ第6集で発行されました。

図柄は、京都智積院の長谷川等伯作・金碧障壁画の一部です。

切手には、二曲一双の、華やかな右側が取り上げられています。太い松の幹が、金泥の雲の間から斜めに手を広げるように伸びています。

幹の下には、ススキや秋の草花が一面を彩り、何とも豪華絢爛な屏風図です。松の重厚さと華やかな金泥、そして草花の柔らかな色彩との対比が絶妙です。

智積院は京都東山にあり、数々の障壁画は豊臣秀吉が愛児・鶴松を弔うために造営した瑞雲寺を飾っていた遺品です。

大書院には、国宝の「楓図」「桜図」「松に秋草図」「松に黄蜀葵図」のほか、「松に梅図」「雪松図」「松に立葵図」などもあり、すべて長谷川等伯・久蔵父子とその一派の作品です。

桃山時代を彷彿とさせる、きらびやかな世界が残されています。

等伯は、石川県七尾市の出身で、地元で仏画などを描いていましたが、30歳も過ぎてから京都に出た遅咲きの絵師です。

狩野派が全盛を誇る京都で、等伯は独自の技法で勝負します。幸い、大徳寺や南禅寺などの仕事を任され、千利休や秀吉の目に止まるようになり、活躍の場を広げます。

その集大成とも言えるのが、智積院大書院を彩る金碧障壁画の数々です。等伯50歳、息子・久蔵24歳とされていますが、等伯の全盛期の作品ではないでしょうか。

狩野派と肩を並べるほどの長谷川派ですが、この2年後、等伯は才能を期待されていた息子を亡くし、落胆のうちに71歳で亡くなります。

切手では、墨絵で描かれた「松林図」も、昭和44年の第1次国宝第6集で採用されています。

額面50円、3400万枚発行。切手の買取価格は1枚数十円、20面シートは1,000円程度となります。

額面程度の価値になりますが、他の切手とまとめて査定をすると価値が上がることがあります。

『松に草花図切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,切手専門の買取業者で査定をしてもらう

国宝シリーズ切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。

希少価値が高い種類は多くありませんが、需要が高いのでシリーズが揃っていると切手買取業者ならプラスαを加算してくれることがあります。

一般的な中古買取ショップの場合、販売ルートを持っていないので一律の安い金額で買取りされる可能性があります。

2,損をせずに売るなら2社以上で査定

買取価格は切手買取業者ならどこでも同じというわけではなく、価値のつけ方に違いがあります。

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