雨中湯帰り切手
レア度
買取価格額面通り
額面10円
発行年度1958年

「雨中湯帰り」は、昭和33年月20日の切手趣味週間に発売されました。

図柄は、江戸時代の浮世絵師 鳥居清長の「風俗東之錦」のなかの雨中湯帰りです。

鳥居清長は、役者絵の名門・鳥居派の4代目として活躍し、後に歌麿や写楽、北斎と並んで浮世絵界を代表する人です。

清長の版画は、人物の表情や情景、雨も精密に描写され、江戸の風俗や市井の暮らしぶりがよくわかります。

切手は美人画で、すらりとした三人の女性が雨のなか傘をさして、何か話しているような場面です。

高下駄を履き、落ち着いた色彩の着物に、少し覗かせる粋な襦袢の柄、湯上がり浴衣のようなものを手にしています。

切手では、左端の女性の上半身を切り取ったデザインになっていています。こういう形での切り取り方が他にもあるのかも知れませんが、切手ならではのなかなか大胆なアイデアです。

昭和30年ごろから33年頃は、切手収集家の数もピークの時期でした。鍋底景気の時代で、切手は儲かるという投機目的の購入も少なくなかったそうです。

こうした背景のなか、雨中湯帰りの発売初日には、郵便局の前に長蛇の列が出来たといいます。

特に、東京中央郵便局前では、徹夜をして待つ人までいて、警察が出動するという大混乱の様子が、ニュースに取り上げられたほどでした。

当初予定していた1000万枚から、発行枚数2100万枚がすぐに売り切れています。

過熱する切手ブームをおそれた郵政省は、記念切手も含め需要があればいくらでも増刷すると発表したことから、急速に値段が下がり、額面割れするなど、期待はずれの人もいて、切手プームも下火になっていきました。

切手の買取価格は1枚10円、シートで100円程度になります。

『雨中湯帰り切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む

切手趣味週間は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。

切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。

2,高く売る秘訣は2社以上で査定

実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。

数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。

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