花下遊楽図切手
レア度
買取価格額面通り
額面10円
発行年度1962年

「花下遊楽図」は、昭和37年の切手趣味週間で発行されました。桃山~江戸時代の絵師・狩野長信作で、狩野永徳の弟にあたります。

図柄は、春の花見風景を描いた六曲2双屏風から、歌舞伎舞いを踊っている女性が取り上げられています。

切手では見えませんが、うららかな春爛漫を満喫している人々が大勢いて、楽しい屏風絵です。

屏風全体は、右の屏風の端には大きな桜の樹が描かれ、女性たちが音曲を聴きながら、酒宴を繰り広げているところ。

春爛漫の桜の名所で、幕の外から覗いている人もいます。左側の屏風は、海棠の大きな樹の下の八角堂に席をもうけ、貴族の一団が歌舞伎舞いを鑑賞している場面です。

踊り手が4人いて、それぞれ自由に振り付けされ、躍動感のある即興的な動きが見て取れます。切手の女性は、小袖を腰まで下げて体を捻るように熱中しています。

踊りの他にも、頭巾で顔を隠した花見客や、籠を担いできた付き人が退屈そうにあくびをしたり、外ではお弁当の支度をしている男女4人も画かれています。なんだか舞台の裏側も覗いているようで興味深いです。

お花見といえば、今以上に特別な一日で、身分の上下なく楽しみにしていたことが想像されます。

登場人物の衣装の柄や動きなどが、とても細密に描写されていて、当時の風俗画の最高峰とされています。国立博物館蔵、国宝。

狩野長信は京都で一世風靡した狩野派の子息で、幕府の御用絵師となり、3代将軍・秀忠の頃に江戸に移ります。

代表作は、「花下遊楽図」のほか、名古屋城「竹林群虎図」、「歌舞伎・花鳥図屏風」など。

額面10円。1000万枚発行。買取価格は1枚10円、シートで100円程度になります。

額面程度の価値になりますが、他の切手と一緒に査定をすると価値が高くなることがあります。

『花下遊楽図切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む

切手趣味週間は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。

切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。

2,高く売る秘訣は2社以上で査定

実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。

数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。

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