橋口五葉ペア切手
レア度
買取価格額面通り
額面60円×2枚
発行年度1987年

「橋口五葉ペア」は、昭和62年の切手趣味週間で発行されました。

明治・大正時代の画家・橋口五葉の「髪梳ける女」と「化粧の女」、2作品がペアになっています。

左側の「髪梳ける女」は、水色の浴衣を着て、腰まで伸びた長い髪を梳いている女性です。

大きな目で少し顔を傾け、髪をとかす時のしぐさがよく捉えられています。長い髪は細い灰黒色で表されて、全体に重たい感じがしません。

右側の「化粧の女」は、襦袢の襟を胸元まで下げて、首に塗り白粉を塗っているところです。

四角い小さな手鏡を覗き込み、化粧の具合を気にしています。両作品とも、大正モダンを感じさせる作品です。

橋本五葉は、明治14年鹿児島県生まれ。東京に出て日本画を橋本雅邦に学んだあと、洋画に変更して東京美術学校へ進みます。油絵だけでなく、デザインにも関心を深めます。

明治38年には、夏目漱石の「吾輩は猫である」の装丁でデビューします。これを機に、森鴎外、永井荷風、谷崎潤一郎、泉鏡花など当代一流の文学作家の装丁で人気を博します。

アールヌーポー風の柔らかで叙情的な表現が特徴的で、「此美人」が三越呉服店の広告図案賞を受賞するなど、装丁やイラスト、図案など幅広い活躍をしています。

その後、浮世絵の研究家として新版画というジャンルを切り開き、切手の「髪梳ける女」「化粧の女」など、浮世絵の大首絵の木版は大正の歌麿と賞賛される美人画です。

油彩、水彩、版画と幅広い活躍が期待されていましたが、41歳の若さで亡くなっています。

代表作は、「浴場の女」「孔雀と印度女」「西洋画図案此美人」「黄薔薇」など。

額面60円、2種連刷。5000万枚(各2500万枚)発行。切手の買取価格は2枚セットで100円、シートは400円程度となります。

額面程度の評価になりますが、他の切手とまとめて査定をすると価値が高くなることがあります。

『橋口五葉ペア切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む

切手趣味週間は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。

切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。

2,高く売る秘訣は2社以上で査定

実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。

数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。

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