指切手
レア度
買取価格額面通り
額面20円
発行年度1974年

「指」は、昭和49年切手趣味週間に発行されました。大正~昭和40年代に活躍した日本画家・伊東深水の作品です。

図柄は、絽の涼しげな着物を着て縁台に腰をおろした女性が、自分の左指を眺めている場面です。

透明なものを表すのは難しいと思われますが、涼やかな衣の下に透けて見える白い肌を、いとも簡単に表現していて驚かされます。

女性は深水の妻で、左手薬指の結婚指輪を見つめているそうです。足元にさり気なく置かれた夕顔が、絵の中の季節感と時間を教えてくれます。

伊東深水は、明治31年東京・深川生まれ。14歳の頃に美人画の巨匠・鏑木清方に師事しますが、印刷工をしながらの苦労人です。

25歳で巽画会展で「のどか」が初入選、その後、院展で「桟橋の女」や、文展「十六の女」が毎年のように入選、画家としての道を拓いていきます。

その後は、深水画塾や清々会を設立して、後進の育成にも力を注ぎます。

浮世絵を思わせる構図や江戸の下町情緒・風俗に焦点をあて、女性の美しいしぐさや粋な姿を捉えた作品が、深水ファンの心を捉えます。

原画だけでは間に合わず、戦後は複製版画も販売されました。現在も、木版画やリトグラフ、シルクスクリーンなどが出ていて、その人気の高さがうかがえます。

上村松園、鏑木清方、伊東深水は、近代日本の美人画を代表する3大巨匠と呼ばれています。

切手では、国際文通週間で三人が取り上げられいています。

平成22年に深水「三千歳」、清方「野崎村」、松園「牡丹雪」、23年に深水「楽屋」、清方「たけくらべ」、松園「鼓の音」、24年に深水「吹雪」、清方「初東風」、松園「春芳」。

深水の代表作は、「髪」「深雪」「ささやき」「姿見」「春宵」「口紅」など、74歳没。

額面20円、5000万枚発行。現在、単片40円位です。

切手の買取価格は1枚10円、シートは100円程度となります。

額面程度の価値になりますが、他の切手と一緒に査定をすると価値が高くなることがあります。

『指切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む

切手趣味週間は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。

切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。

2,高く売る秘訣は2社以上で査定

実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。

数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。

下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。