彦根屏風ペア切手
レア度
買取価格額面通り
額面50円×2枚
発行年度1976年

彦根屏風ペアは、昭和51年の切手趣味週間で発行されました。

正式名称は「紙本金地著色風俗図」ですが、彦根藩主・井伊家に伝わることから「彦根屏風」と呼ばれます。

六曲一双の屏風で、切手ではそのうち2枚が取り上げられています。江戸寛永年間、狩野派による制作と推測する説もありますが作者は不明。彦根城博物館保管。昭和30年、国宝に指定。

金地の背景に、4人の男女の立ち姿が描かれています。

椿の花を持つ少女と、だらりと洗い髪に芭蕉の涼し気な衣の女性、桔梗柄の着物を着て太刀を杖がわりに立つ男性、雪の輪柄の着物を着た女性は洋犬を連れています。

着物の柄から春夏秋冬が表現されていたり、人物の表情や動きも軽妙で、持ち物も細密に描写されていて粋な感じが伝わってきます。

切手では見えませんが、三味線を弾いていて楽しんでいる人々や、双六に夢中になっている男女、恋文をしたためる女性など、活き活きとした日常もかいま見えて、当時の風俗を知るうえで貴重な資料にもなっています。

場所も特定されていて、京都六条柳町の遊里の様子です。遊女は歌舞伎役者も兼ねていたそうで、美貌と教養、茶道や三味線、囲碁などのたしなみなどを身につけて、位の高い遊女は羨望の眼差しで見られていました。

切手趣味週間では「彦根屏風」のほか、「杉浦屏風」「寛文美人図」「春の野遊図」など、遊女を描いたものがしばらく毎年発行されます。

発行側として題材的に不安があったそうですが、切手ファンには大好評で、発売当日は行列ができるほどの人気だったそうです。

額面50円、2種連刷、各2350万枚発行。

切手の買取価格は2枚セットで100円、シートは400円程度となります。

額面程度の価値になりますが、他の切手と一緒に査定をすると価値が高くなることがあります。

『彦根屏風ペア切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む

切手趣味週間は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。

切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。

2,高く売る秘訣は2社以上で査定

実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。

数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。

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