花菖蒲切手
レア度
買取価格額面通り
額面80円
発行年度1994年

「花菖蒲」は、平成6年の切手趣味週間に発行されました。日本画家・福田平八郎が昭和32年に画いた作品です。

図柄は、花菖蒲が2、3本さらっと画かれています。色彩も紫の花と緑の茎が涼しげで、すっきりして余計なものが描かれていません。

菖蒲の花びらは柔らかく垂れているので描きにくい題材だと思うのですが、シンプルなのに手抜きのない花びらの膨らんだ感じがよく出ています。

初夏の頃に、手紙を出すならこんな切手を使いたい、こんな切手で手紙が届いたら嬉しいだろうなぁと思う1枚です。

平八郎は、明治25年大分県生まれ。小さい時から絵を得意とし、京都美術工芸学校に進み、卒業制作は買上げという優秀な成績で卒業しています。

大正8年に「雪」が帝展入選、2年後には「鯉」が帝展特選となり、日本画家としての道を確立します。

特徴は、初期のころの写実的なスケッチを繰り返す中から、水面や花、屋根の瓦などをモチーとして、同じような文様を画面いっぱいに描くという手法を編み出しています。

昭和初期の日本画画壇では、これまでの概念をくつがえす絵で邪道との評価もありましたが、やがてモダンな絵と賞賛を得るようになります。

写実から抽象的に変化していくのは、1つの題材を何枚も何枚も描くうちにたどり着いた、シンプルで飽きのこない、モノの原点が描かれているようです。

それが、日本人に好まれる引き算の美学と結びついているのではないでしょうか。

代表作品には、「漣(さざなみ)」「雨」「筍」「牡丹」など。
切手では「筍」も近代美術シリーズ第10集で採用されています。

額面80円切手。5000万枚発行。買取価格は50円、シートは500円程度となります。

額面程度の評価になりますが、他の切手とまとめて査定をすると価値が高くなることがあります。

『花菖蒲切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む

切手趣味週間は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。

切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。

2,高く売る秘訣は2社以上で査定

実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。

数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。

下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。