レア度 | ☆ |
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買取価格 | 額面通り |
額面 | 80円 |
発行年度 | 2012年 |
狩野派によって描かれた屏風絵や襖絵をデザインした切手が、2012年に発売されました。
デザインは籬に草花図(まがきにそうかず)襖、龍虎図屏風、春夏花鳥図屏風の3つとなっており、どれも迫力のある素晴らしい作品です。
籬に草花図襖は、江戸時代の絵師・狩野山雪(さんせつ)によって描かれました。屏風絵はよく聞きますが、襖絵というのはなかなか珍しいですよね。
襖に絵を描くというのも、かなり難しかったのではないかと思いますが、そこはやはり狩野派の絵師ですから、そつなくこなしたのでしょう。
この襖絵は、京都にある天球院に現在でも残されています。国の重要文化財にも指定されている、大変貴重なものです。
襖というと、私達の家にあるような部屋と部屋を区切る2枚の仕切りというイメージが強いですが、籬に草花図襖はなんと18枚もの襖に絵が描かれているのです。ですので、普通に想像する倍以上の迫力があります。
また、ただの襖ではなく金箔も貼られているという豪華ぶり。迫力に加えて、どこか他の絵とは一線を張るような気高さも感じます。
草花と名前が付いている通り、襖には朝顔や小百合など、美しい花々が惜しげもなく描かれています。
金色の背景に描かれた赤や白の花、そして緑豊かな草木は、普段の生活で見る景色とはまた違った風景を、存分に楽しませてくれます。
筆者である狩野山雪は、孤高の絵師とも呼べる人物でした。
一般的に狩野派は、同じ血縁関係の元に繋がる一派なのですが、個人の性格も十人十色。絵の基礎は同じであっても、そこから滲み出る雰囲気はそれぞれ違います。
山雪は一人でいることが好きな人物でありましたが、一人でいるからこそ、物事を注意深く観察出来る利点もあります。
ですので山雪が描く絵は、一つ一つが個性に満ち溢れ、たとえ絵であったとしても、そこに命が宿っているように感じる素晴らしさがあるのです。
切手の買取価格は4種連刷で300円、10面シートで800円程度になります。
額面程度の価値になりますが、他の切手とまとめて売ると価値が高くなることがあります。
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