月に雁切手
レア度☆☆
買取価格少し高い~高い
額面5円
発行年度1949年

「月に雁(つきにかり)」は1949年に、切手趣味週間シリーズに発行された切手です。江戸後期に活躍した浮世絵師の歌川広重が、天保3年ごろに描いた図柄となっています。

この前年に発行された「見返り美人」切手と並んで、月に雁も発行直後から大変な人気となりました。

発行枚数が200万枚と、他の切手に比べて少なく、また切手のサイズが7センチ×3センチとビッグサイズで、構図の見事さ、印刷技術の高さなどから、収集家の間で小さな芸術品と呼ばれるほどでした。

当時は、記念切手が発売される日は、郵便局の前で行列をして並んでいた光景が思い出されます。

昭和30 年代から40年代にかけ切手空前のブームとなり、大卒の初任給が2~3万円だった時代に、月と雁は1万円を超えていたこともありました。

「月に雁」は短冊型の多色刷りとなっています。図案には、静寂な満月の夜、3羽の雁が仲良く水面に向かって舞い降りている場面が描かれています。

迫力ある構図の大胆さと、画賛の「こむな夜か又も有うか月に雁」こんな夜がまたもあるだろうかが、絵の情景を言い得ていて、名作として知られています。

浮世絵はゴッホやロートレックなど、多くの画家に影響を与えた芸術作品として、国内だけでなく、海外のコレクターにも大変好まれています。

今でも切手の中古市場で需要が高く、ショップの販売価格は4000円~9000円と、相場も高い傾向にあります。

買取価格は1枚1,500円前後、シートでは美品で10,000円前後になります。ただ裏糊が残る極美品であれば倍以上の価格になります。

これまで発行された浮世絵シリーズの中でも、1948年の見返り美人、1949年の月に雁、1955年のビードロをふく娘、1956年の写楽の四種類は、収集家の間でも特に人気の高い切手切手となっています。

一枚の切手から、作品の歴史や背景を知ることができ、切手の収集は場所をとることもないので、誰でも気軽に始められる趣味です。

また、沢山持っているという方も、もう一度ご自分のコレクションを見直す機会にしてみてください。

『月に雁切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む

切手趣味週間は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。

切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。

2,高く売る秘訣は2社以上で査定

実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。

数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。

下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。