市川蝦蔵(えび蔵)切手
レア度☆☆
買取価格額面通り~少し高い
額面10円
発行年度1956年

浮世絵切手の「市川蝦蔵(えび蔵)」は、昭和31 年11月1日の切手趣味週間に発行されました。

図柄は、江戸歌舞伎を代表する役者 市川えび蔵を描いた、東洲斎写楽の浮世絵です。

切手いっぱいに描かれた顔絵は、役者の特徴を捉えていて、今にも飛び出してくるほどの迫力です。切手サイズも48×33ミリと大型で、インパクトがあります。

この原画は、江戸時代の芝居小屋で上演された「恋女房染分手綱」の竹村定之進役を演じた、えび蔵を描いたもので、特に、浮世絵の技法のひとつ雲母(キラ)の粉末を背景に塗り、きらびやかな印象に仕上げた、大首絵と呼ばれる写楽の代表作品です。

写楽は、1794年から翌年にかけて140点余りの作品を一気に制作しましたが、詳しい生涯については、ほとんどわかっていません。今も、謎に包まれた人物です。

写楽がどういう人物かを明かさなかったのは、当時の版元蔦屋による、宣伝のための作戦だったということも言われています。

この前年に発行した、喜多川歌麿の「ビードロを吹く娘」が大好評だったことを受けて、翌年も浮世絵からと、写楽のえび蔵が取り上げられました。

発行枚数は550万枚と多いのですが、昭和30年代の最も人気の高いプレミア切手のひとつです。現在、10枚綴り1シート2000円位から手に入れることができます。

この他にも「海老蔵にらみ」や「三代坂田半五郎の藤川水右衛門」や、「二代目瀬川富三郎の大岸蔵人妻やどり木」なども、切手になっています。

本物は高くて手の出ない浮世絵でも、切手ならその雰囲気が十分に味わえます。お気に入りの役者絵や美人画を集めて、額縁に入れたりして楽しむのも、なかなかお洒落だと思います。

買取価格は1枚で100円~200円になります。10面シートの美品なら2,000円~3,000円となっています。

『市川蝦蔵(えび蔵)切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む

切手趣味週間は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。

切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。

2,高く売る秘訣は2社以上で査定

実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。

数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。

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