黒き猫図切手
レア度
買取価格額面通り
額面50円
発行年度1979年

「黒き猫図切手」は1979年9月21日に発行されました。刷られた枚数は2,800万枚です。シートの枚数は140万枚です。

買取価格は1枚数十円、20面シートは1,000円程度になります。

意匠の元を描いたのは、菱田春草氏という長野県出生の画家です。明治期における日本画の革命に努めました。

明治後の日本画家の中で1番重要文化財が多く、とても著名でポピュラーな日本画家です。

彼は、日本画には欠くことのできない輪郭線を描かない画法を試してみました。
しかしこの実験めいた画法は世間から白い目で見られ、朦朧体という侮蔑的な呼称で呼ばれていました。この画風の代表的な作品はいずれも展覧会に出しても理解されませんでした。

晩年に制作した『落葉』という作品は、遠近感をリアルに絵に落とし込み、その空間表現は後にさまざまな日本画に用いられました。

近代日本画に多大なる影響を与えましたが、あまりにも早く亡くなってしまったため、師匠にあたる岡倉天心もその死を嘆いたそうです。

さて、作品ですが目に障がいを持ちながらも、日本画の邁進に貢献した彼が描いた作品で、なくなる1年前の文展に出した作品です。

春から季節が巡って秋となり、枝から今にも落ちそうな柏の木の葉が、沈着冷静な輝きを放っており、画材の絹の裏には裏彩色という画法が施されていて、幹にはこちらを訝しげに見ている黒い猫が見受けられます。

実は作者は、屏風に別の作品を描きそれを出展しようと考え、鋭意制作していましたが、そこに出てくる人物の着物の着色に思った以上に難儀して、予定を変えてこの作品をわずか5日程度で仕上げたと言われています。

また、作者は生粋の猫好きであり、この作品意外にも猫の作品を残しています。猫のさまざまな表情を描いており、どれも魅力的な作品に仕上がっています。

『黒き猫図切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,切手専門の買取業者で査定をしてもらう

近代美術シリーズ切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。

希少価値が高い種類は多くありませんが、需要が高いのでシリーズが揃っていると切手買取業者ならプラスαを加算してくれることがあります。

一般的な中古買取ショップの場合、販売ルートを持っていないので一律の安い金額で買取りされる可能性があります。

2,損をせずに売るなら2社以上で査定

買取価格は切手買取業者ならどこでも同じというわけではなく、価値のつけ方に違いがあります。

1枚だと少しの金額差でも数十枚、数百枚になると大きな金額差となります。そのため高く売るには2社以上に査定をしてもらうと損をせずに売ることができます。

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