鳥獣人物戯画切手
レア度
買取価格額面通り
額面50円
発行年度1977年

「鳥獣人物戯画」は、昭和52年に第2次国宝シリーズ第3集で発行されました。

日本で最古の絵巻物として、教科書に載っていたのでよく知っている場面です。

切手の図柄は、兎と蛙が相撲を取って戯れてるところです。動物が二本の足で立っていたり、遊んだり、笑ったりして、とてもユーモアのある絵です。

切手には入っていませんが、その左側にある場面では蛙が兎に足技をかけ、兎が声援したりと賑やかです。

平安時代後期~鎌倉時代に、鳥羽僧上によって描かれたのではないかとの説もありますが、詳しいことは分かっていません。

全部で4巻あり、甲巻では、兎や蛙や猿などの動物を擬人化 して様々な遊びや年中行事が描かれています。

乙巻は、動物図鑑のように写実的で、実在の虎や像のほか、空想の霊獣である獏や青龍なども力強いタッチで描かれています。

丙巻以降は、鎌倉時代の作とも言われていて、人が登場して囲碁や双六に興じたりしています。丁巻は、僧侶が賭け事している風刺画などで、後半は動物も登場します。

全巻に繋がりはないようですが、墨だけの自由な筆使いの絵、シンプルな構図は現代の人が見ても活き活きとしています。

貴族のためではなく、お寺にお参りに来る信者、村人に発信していた情報誌のようなものかも知れません。

明治32年国宝指定。甲巻は縦30cm、長さ11m50cm、23枚の料紙からなっています。

平成6年に世界遺産に登録された、京都の栂ノ尾・高山寺に伝わるお宝です。現在は、東京国立博物館と京都国立博物館に保管されています。

ちなみに、「源氏物語絵巻」「信貴山縁起」「伴大納言絵巻」「鳥獣人物戯画」は、日本の四大絵巻とされています。

切手は額面50円。切手の買取価格は1枚数十円、20面シートは1,000円程度となります。

額面程度の価値になりますが、他の切手とまとめて査定をすると価値が上がることがあります。

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国宝シリーズ切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。

希少価値が高い種類は多くありませんが、需要が高いのでシリーズが揃っていると切手買取業者ならプラスαを加算してくれることがあります。

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