鮭切手
レア度
買取価格額面通り
額面50円
発行年度1979年

「鮭」は、昭和55年に近代美術第5集として発行されました。江戸末期から活躍し、日本最初の洋画家と言われる高橋由一の作品が描かれています。

額面50円、発行枚数は2800万枚。買取価格は1枚数十円、20面シートは1,000円程度になります。

誰もが、中学や高校の教科書で見たことのある絵です。新巻鮭の半身が切り取られた形で、荒縄で吊るされています。

紅く美味しそうにしまった身、骨もリアルに描かれていて、下半身は皮の鱗の質感まで見事に観察されています。

縦140cm、横46.5cmと大きなサイズで、実物以上の存在感で迫ってきます。明治10年頃の作品で、重用文化財。

昔の家庭では、年末になると新巻鮭はこのように一本が贈答などで届き、食べ終わるまで納屋に吊るされていたものです。

高橋由一は文政11年、下野国佐野藩士の子息として生まれます。幼少期から絵を描くことが好きで、狩野派の日本画を学んでいました。

しかし、西洋の写実の迫力ある描写にあこがれ、当時、来日していたイギリス人ワーグマンや、イタリア人画家のアントニオ・フォンターネージに油絵の基本から技術を習得していきます。

その後、画学教官のほか、自ら油絵の画塾を開き、川端玉章、岡本春暉など後進の育成にも力を注いでいます。

幕末から明治維新にかけて活躍した高橋は、わが国に西洋画というジャンルがまだない時代で、一から手探りで西洋の油絵を紐解いていったと言っても過言ではありません。

東京美術学校が開設されても、日本画が賞賛された状況の中、洋画科が開設されたのは、高橋の亡くなった2年後の明治29年になってからです。明治初期、西洋画の最初の軌跡を残した人です。明治27年没。

代表作は、「花魁」「不忍池」「豆腐」など。「鮭」は、当時から人気が高く、東京芸術大学所属以外にも、他の美術館などに何枚か残っています。

『鮭切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,切手専門の買取業者で査定をしてもらう

近代美術シリーズ切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。

希少価値が高い種類は多くありませんが、需要が高いのでシリーズが揃っていると切手買取業者ならプラスαを加算してくれることがあります。

一般的な中古買取ショップの場合、販売ルートを持っていないので一律の安い金額で買取りされる可能性があります。

2,損をせずに売るなら2社以上で査定

買取価格は切手買取業者ならどこでも同じというわけではなく、価値のつけ方に違いがあります。

1枚だと少しの金額差でも数十枚、数百枚になると大きな金額差となります。そのため高く売るには2社以上に査定をしてもらうと損をせずに売ることができます。

下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。