髪切手
レア度
買取価格額面通り
額面15円
発行年度1969年

「髪」は、昭和44年の切手趣味週間に発行されました。

大正~昭和にかけて活躍した日本画家・小林古径の作品です。

湯上がりの女性が、腰から下に淡い緑色の布を巻き、妹に櫛で黒髪をとかしてもらっている場面です。上半身はヌードで、切手としては初めて取り上げられたそうです。

女性の体の輪郭線は細くすっきりとして、顔や体はシンプルな描写で清涼感のある裸体画ではないでしょうか。

腰まで伸びた髪は、筆で一本一本丹念に描かれているのが見て取れます。

切れ長の目と鼻、わずかに紅を引いた口元など姉妹の顔立ちがよく似ていて微笑ましいです。

妹は、青い縞柄の着物に赤い帯が少し見え、おはしょりもたっぷり折り返されていて、幼さの残る感じです。昭和初期、ドライヤーもない時代の日常の暮らしぶりが描かれています。

小林古径は、明治16年新潟県上越の出身で、日本画の勉強をした後、30歳のころには文展などに出品「極楽の井」で世に知られるようになります。

大正11年にはイギリスに渡り、大英博物館で中国の古典的「春蚕吐糸」という技法を模写し、柔らかな線を息さえしないように連続して描く技を習得します。

「髪」はこの技法を取り入れたもので、昭和6年の院展に出品し、後に重要文化財に指定されています。

この他の代表作品は、「竹取物語」「清姫」「楊貴妃」などの美人画や、「蓮」や「菖蒲」「罌粟」などの植物も実物以上のように精密な写生で描かれています。

「髪」は額面15円 、3150万枚発行。切手の買取価格は1枚10円、シートは100円程度となります。

また、昭和55年発行の近代美術シリーズ第5集「阿弥陀堂」や、平成10年の切手趣味週間「罌粟(けし)」なども切手に採用されています。

『髪切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,専門の鑑定士がいる業者に申し込む

切手趣味週間は歴史が古くたくさんの種類が発行されていて、古い種類ほど希少価値が高くなっています。

しかし金券ショップや一般の買取店で買取りをすると、1枚ずつ査定されることは少なく安い金額で買取りされてしまいます。

切手の価値を正確に判定できるのは、切手買取店い在籍する熟練の切手鑑定士になります。

2,高く売る秘訣は2社以上で査定

実は買取業者によって査定額には差があります。特に希少価値が高い切手や枚数が多いと査定額の差も大きくなります。

数万円の差がつくことも珍しくありません。そのため2社以上に査定額を出してもらうのが高く売る秘訣になります。

下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。