雲中供養菩薩切手
レア度
買取価格額面通り
額面100円
発行年度1977年

「雲中供養菩薩」は、昭和52年の第2次国宝シリーズ第3集で発行されました。

雲中供養菩薩像は、平等院鳳凰堂の本尊の阿弥陀如来像を囲むように堂内の壁に架けられた52体の菩薩像のことです。

琴や琵琶、笛、笙、太鼓、鼓、鉦鼓などの音楽の演奏や、舞を踊る小さな菩薩像の姿を、檜を彫って金箔を施し、彩色や切箔を張るなど、極楽浄土が見事に表現されています。

切手に取り上げられた菩薩像は、仏像写真家の米田太三郎の撮影したもです。右手に鉦鼓のバチを持ち、ふわりとした天衣に左手をからめ、軽く右足を踏み上げています。

顔を真横に向け、音楽に合わせポーズが決まっているところです。この他の像も立体的に彫られていて、合掌している姿や、優しく導いている姿、雲に乗って軽やかな姿に、つい誘われる感じがします。

今でいうプロジェクトマッピングのような演出効果によって、華やかな極楽をイメージさせてくれる壁面空間です。

平等院鳳凰堂は、1052年に藤原頼通が父・道長の別荘だった場所に寺院を創建したものです。

当時、貴族の間には末法思想が流行しており、この世からの救いを求めて極楽往生を願ったものです。

阿弥陀堂(鳳凰堂)には、阿弥陀如来像が本尊として祀られ、その周りの壁に52体の菩薩像が散りばめられています。

これらすべての像は、仏師・定朝の工房で造られたものとされています。当時の貴族が憧れた世界観を見事に表現した、平安時代の最高傑作です。平成6年、古都京都の文化遺産として世界遺産登録。

切手では、平等院鳳凰堂は早くから取り上げられています。昭和25年、34年、46年、51年に普通切手で発行されています。

額面100円。1800万枚発行。切手の買取価格は1枚数十円、10面シートは1,000円程度となります。

額面程度の価値になりますが、他の切手とまとめて査定をすると価値が上がることがあります。

『雲中供養菩薩切手』を損せず高額買取してもらう方法とは?

1,切手専門の買取業者で査定をしてもらう

国宝シリーズ切手はシリーズものなのでコレクターにとっては集めるのが楽しい切手になります。

希少価値が高い種類は多くありませんが、需要が高いのでシリーズが揃っていると切手買取業者ならプラスαを加算してくれることがあります。

一般的な中古買取ショップの場合、販売ルートを持っていないので一律の安い金額で買取りされる可能性があります。

2,損をせずに売るなら2社以上で査定

買取価格は切手買取業者ならどこでも同じというわけではなく、価値のつけ方に違いがあります。

1枚だと少しの金額差でも数十枚、数百枚になると大きな金額差となります。そのため高く売るには2社以上に査定をしてもらうと損をせずに売ることができます。

下記は、全国どこからでも買取可能な優良業者のみをランキング形式で比較しています。